なぜ悪人が上に立つのか―人間社会の不都合な権力構造

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なぜ悪人が上に立つのか―人間社会の不都合な権力構造

  • ISBN:9784492224236

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内容説明

私たちは「背の高い自信過剰な男性」をトップに据えがち?
政治家が堕落し、職場にサイコパスがはびこる理由を、進化論や人類学、心理学によって読み解き、権力を腐敗させない方策を示す。

誰が権力を握るのか、権力は人をどのように変えてしまうのか?

「権力が現代世界をどのように形作ってきたのかを示す」
――ピーター・フランコパン(『シルクロード全史』著者)

「ある種の人々やシステムがなぜ腐敗しやすいのかを明らかにする」
――アダム・グラント(『THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す』著者)

「厳密な科学をわかりやすく説明し、衝撃的な物語を語っている」
――ロバート・M・サポルスキー(『善と悪の生物学』著者)

悪人は権力を求めるのか?
出世は人を変えてしまうのか?
どうしてひどい人間をリーダーに選んでしまうのか?

気鋭の国際政治学者が明らかにする、権力が腐敗する理由とその対策。

目次

第1章 序--権力はなぜ腐敗するのか?
第2章 権力の進化史
第3章 権力に引き寄せられる人たち
第4章 権力を与えられがちな人たち
第5章 なぜサイコパスが権力を握るのか?
第6章 悪いのは制度か、それとも人か?
第7章 権力が腐敗するように見える理由
第8章 権力は現に腐敗する
第9章 権力や地位は健康や寿命に影響を与える
第10章 腐敗しない人を権力者にする
第11章 権力に伴う責任の重みを自覚させる
第12章 権力者に監視の目を意識させる
第13章 模範的な指導者を権力の座に就けるために
謝辞

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨンデル

17
★なぜ悪人が上に立つのか/ブライアン・クラークス/柴田裕之/東洋経済新報社。本の冒頭に書いてある二つの例。ビーコン島の悲劇。それは1628年にバタヴィア号という貿易船が沈み、オーストラリア沖のビーコン島という島に泳ぎ着いた生存者の話。この船は強固な階級社会であった。生存者の中にサイコパシーの元薬師師コルネリスがいた。船が遭難したのも彼が反乱を企てたのがきっかけだった。島に泳ぎ着いた彼は、やがて島にに泳ぎ着き遭難者たちの頂点に君臨した。2025/07/26

mft

7
悪人が上に立つように見える背景をいくつかの側面から分析し、よりマシな人が上に立つようになるための仕組みを提言する。もちろん時間は掛かるが改善が可能だという希望はある2024/11/09

イボンヌ

6
国際政治学の准教授が書かれた本。 政治家や権力者に、ダークトライアドの人がなる傾向があるという指摘です。 その対策も言及されています。2025/06/17

カエル子

6
権力に相応しくない人が権力に引き寄せられがちで、不適当な採用戦略がそれを悪化させる。腐敗しやすい人を寄せ付けないためには競争が必要だが、石器時代の脳にわたし達は判断を惑わされ、不適当な理由で不適切な指導者を選んでしまう。人間がそういう問題を抱えていることを理解したうえでの制度改革が必要。腐敗しにくい誠実な人にこそ立ち上がってもらえるような社会づくり。選抜には籤引き制やランダム化が有効。適切な異動と監視の導入。監視の目は上層部へこそ向けるべし。進化と認知科学の本と言っても良さそうな内容で勉強になりました。2025/05/20

beniko

5
歴史上の事例、犯罪事件や心理実験の例も豊富。著者体当たりの取材も豊富で、とても面白く興味深く読めた。章立ては以下①序-権力はなぜ腐敗するのか?②権力の進化史③権力に引き寄せられる人たち④権力を与えられがちな人たち⑤なぜサイコパスが権力を握るのか?⑥悪いのは制度か、それとも人か?⑦権力が腐敗するように見える理由⑧権力は現に腐敗する⑨権力や地位は健康や寿命に影響を与える⑩腐敗しない人を権力者にする⑪権力に伴う責任の重みを自覚させる⑫権力者に監視の目を意識させる⑬模範的な指導者を権力の座に就けるために 2025/05/20

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