内容説明
本書の特長は、デジタルアーカイブや質的データ分析を活用しながら、災害対応を歴史や社会を考えるツールとしようとしていることである。災害対応や日本研究に興味がある方だけでなく、もっと多くの学生や社会人の方々に手にとっていただき、災害や危機を通じた人間や社会の変化・移行について、あらためて考えてみるきっかけとなることを願っている。
目次
プロローグ
第1部 災害対応を通じて社会状況・構造をながめる(歴史的な世界の巨大災害
近代日本と災害対応の歴史
戦後日本と防災の歴史
東日本大震災と平成時代の終焉)
第2部 質的データ分析による探索―東日本大震災に関する記録や語りを辿る(東日本大震災についてメディアに記されていたこと
日米専門家たちは何を語ったのか?
災害と思想や文化の関連)