内容説明
文化・文政から天保期のころ,19世紀前半の江戸は九段に住む清水徳川家の老臣村尾嘉陵が,勤めの合間に近郊の花や寺社をたずねた日帰りハイクの記録。いまは高層ビルと排気ガスにみちた東京の自然と人情が美しい。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
なおこっか
4
沢木耕太郎が本書を手に、番町から九品仏まで歩いたとのこと、なるほどこれは面白い。該当の箇所、世田ヶ谷三軒家(三戸ともに酒飯をあきものとす、の付記あり)、世田ヶ谷宿新町、用賀村と辿っていくのを、おおー、と現代の半蔵門線に乗りながら感嘆する己。多摩川に着くと、昔を偲びながら蓬を摘んでみたり、老いてふらふら歩いているなんて言われるのが癪で日々しゃきしゃき出歩く清水徳川家の旧家臣である嘉陵翁、数えで72、可愛い。木場から船で川崎大師へ、なんて旅も楽しそう。手描きの地図がついているのも善き。2022/10/09
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