内容説明
シングルセッション・セラピーは,セラピーを1回で必ず終了させるための技法ではなく,1回1回の効果を最大限に引き出すことを目的としている。多くのクライエントが3回未満の内にセラピーに通わなくなる,という既知の事実に対するシンプルな答えである。
その実践は単一の理論や方法に拠らず,さまざまなセラピーに適用可能であり,本書では17人のセラピストによる事例を紹介している。
治療プロセスの効率化を迫られる今日の医療・福祉業界において,すべてのセラピストが備えるべき臨床モデル。
目次
日本語版への序文
序文
序章
第I部 入門編
第1章 SSTの昔と今
第2章 SSTのデータと有効性
第II部 原理と実践編
第3章 SSTのマインドセット
第4章 SSTの一般的なガイドライン
第5章 イタリアン・シングルセッション・セラピー
第6章 事例紹介
第III部 展望編
第7章 SSTの実践――コンセプト,トレーニング,そして実装
第8章 現代社会と医療制度に関する考察と展望
付録A SST事前質問票
付録B シングルセッションの視覚的評価(VASS)
文献
訳者あとがき