内容説明
アメフト部による薬物事件、受験志願者の大幅減少、裏金問題などの相次ぐ不祥事……
いま日本大学に何が起こっているのか?
日大改革の志半ばにして常務理事の職を追われた著者が学内にいまだ巣くう、排他性・マッチョ体質・無責任体制を告発する!
「このままでは日大は変わらない。それが日大経営に携わった私の偽らざる実感です」
就任からわずか約1年半で日大常務理事の職を辞することになった著者。林真理子新理事長のもと「新生日大」を目指していたが、そこには守旧派勢力の排他性、男性中心のマッチョ体質などの内部の根深い「病巣」が存在していた。
アメフト部違法薬物事件はどうして起きたのか、受験志願者数が激減したのはなぜか、その鍵となる構造的問題を分析し、日大が本当に生まれ変わるための方法を提案する。
プロローグ 臆病すぎた林真理子理事長
第1章 日大の病巣は想像以上に深かった
第2章 大学の魅力は「人」で決まる
第3章 船頭が多すぎた巨艦・日大丸
第4章 「変えない」「変えさせない」という構造
エピローグ 「学生ファースト」はすべての大学の原点
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨハネス
6
日大が腐っているのはこの本を読まなくても感じていたが。和田氏が理事だったのは知らなかった。精神科医だし著作は毎週のように出してるし、よくそんな時間があったものだ。かなり犠牲を払ったのに、という恨みはわかる。家族親戚に日大卒が三人もいるので、日大にはぜひ盛り返していただきたいが、タイトルにあるようにこの体質は変わらなさそう。林真理子のことを庇ってはいるが、きっと彼女も大学より自身の保身の方が大切なのだね。2024/11/24
ナリボー
4
6/10 提言を装った私怨のオンパレードで目新しい材料もそれほどなく、期待以下の内容。2025/06/27
あきら
2
日大の常務理事を1年半務めた和田秀樹先生の内部告発のような、心情吐露のような作品。林真理子先生の頼みもあって引き受けたが、日大問題の根深さは想像以上に深く、結局和田先生も辞める形となった。和田先生サイドの視点や心情が垣間見れて面白かった。一つ言うと大学組織にいる人間からしたら、大学の事を知らな過ぎる。大きくなればなるほど組織を変えるにはコンセンサスが必要だし、そのための根回しは当然必要となる。外から来た人がいきなり正論ぶつけて出来るほど大学は甘くない。それでも和田先生は今もなお日大の変革を望んでいる。2025/02/14
Go Extreme
1
臆病すぎた林真理子理事長 病巣は想像以上に深かった 非常識がまかり通っていた組織 空白の12日間 教学と経営の分離という原則 田中英壽前理事長の負の遺産 大学の魅力は人で決まる 日大純血主義 船頭が多すぎた巨艦・日大丸 競技スポーツ部という特異な存在 学部長会議を牛耳る古参学部長 二重三重の抵抗勢力 変えない、変えさせないという構造 教学のことは教学で イメージ戦略の遅れ 学生に選ばれない大学は淘汰される 母校再生への願い 辞任が改革のきっかけに 不祥事は氷山の一角 綱紀粛正の必要性 巨大組織の構造的問題2025/04/21
taverna77
0
日大の問題点だけでなく、日大の良さや可能性も示唆してくれていて、ひじょうに在校生の親としてはありがたい一冊。お金や権力は人を変えるというけれど、林真理子氏の今後の生き様が不安になる。頑張っていただきたい。2025/05/27
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