NHKブックス<br> 新版 集中講義!アメリカ現代思想 リベラリズムはどこへ行くのか

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NHKブックス
新版 集中講義!アメリカ現代思想 リベラリズムはどこへ行くのか

  • 著者名:仲正昌樹
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • NHK出版(2024/09発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784140912874

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内容説明

リベラルが分かれば、アメリカが見える!

現実的な社会変革を目指す思想として、20世紀後半から注目され続けてきたアメリカ発のリベラリズム。
社会全体の「平等」と個人の「自由」の両立を構想することで、自由をめぐる現代的課題を考察したロールズの正義論から、リバタリアニズムにコミュニタリアニズム、ネオコン思想まで。リベラリズムを中心とするアメリカ現代思想のあらましを、時代背景とともに明快に解説し、日本をはじめ現代の思想状況にリベラリズムが与えた影響と、その行方を探る。
ロングセラー『集中講義!アメリカ現代思想』に補章「アメリカ的正義観の変化」を加えた決定版!

【内容】
序 アメリカ発、思想のグローバリゼーション
1) リベラルの危機とロールズ
 第一講 「自由の敵」を許容できるか――戦後アメリカのジレンマ
 第二講 自由と平等を両立せよ!――「正義論」の衝撃
 【間奏曲】日本にとっての一九六〇年代

2) リベラリズムの現代的展開
 第三講 リバタリアニズムとコミュニタリアニズム――リベラルをめぐる三つ巴
 第四講 共同体かアイデンティティか――文化をめぐる左右の戦争
 第五講 ポストモダンとの遭遇――リベラルは価値中立から脱却できるか
 【間奏曲】日本のポストモダン思想

3) ポスト冷戦期のリベラリズム
 第六講 政治的リベラリズムへの戦略転換――流動化する「自由」
 第七講 〈帝国〉の自由――「歴史の終焉」と「九・一一」
 第八講 リベラリズムから何を汲み取るべきか

4) リベラリズムはどこへ行くのか
 第九講 アメリカ的正義観の変化――サンデル「白熱教室」から『実力も運のうち』へ

関連年表
アメリカ現代思想のあらまし

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

井の中の蛙

10
アメリカにおけるリベラリズム思想の変遷とその背景について知ることができた。多義性(自由)の扱い方の難しさを感じた。2025/03/15

Kooheysan

7
アメリカのリベラリズムを巡る見取り図。ずいぶん前に一度読んでいますが、新版(第9講が加筆されている)ということで再読。中心はジョン・ロールズであり、「正義論」から「政治的リベラリズム」、そして「万民の法」に至る流れを骨格として、簡潔かつ分かりやすい説明のおかげでアメリカ発のリベラリズムについて手っ取り早く掴むことができます。世界の中では比較的短い歴史しかない…とはいえ、建国以降、政治・社会、そして憲法(法)についての数々の考えとそれに対する応答の蓄積があることは米国の強みだと思います。2025/03/30

駒場

5
リベラルと左翼という言葉が雑にくくられる世の中で、リベラリズムがどう展開し、どんなグラデーションがあるかを一般向けに解説する良書。「共産主義を思想的に受け入れない自由主義国家」という矛盾した存在になった米国は、その自由が白人男性以外の自由を犠牲にして成り立っているという根本的疑問にぶつかり、古典的自由主義を批判しつつも新左翼的ラディカルには同意しないリベラルが登場、ロールズの『正義論』へとつながる。その後経済格差、文化戦争が表面化するにつれ、「リベラルは価値観に介入しない」という前提は崩れていくことになる2025/06/26

ひつまぶし

5
コミュニタリアニズムの思想的背景を理解するための教養のつもりで読んでみたが、めちゃくちゃ面白かった。世界史的な動向とも関連しつつ、アメリカにおけるリベラリズムの政治思想がどのように展開していったのかを理解できた。また同時代の日本における欧米思想の受容のされ方についても同時に知ることができるし、日本の思想的状況とその課題も理解できる。戦後日本はどうしようもなくアメリカに従属的で、かつそれ自体が見えづらい状況に陥ってしまった。哲学や思想が難しく感じられてしまうのは、そうした基礎的な文脈の乖離があるのだろう。2025/01/15

Kiefer

1
アメリカのリベラリズム、コミュニタリアニズム、ポストモダン等の思想を広く浅く知ることができる。この本でキーワード・人名を引いて、見取り図を読んでから専門書に入るという使い方ができる。

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