集英社文庫<br> エイリアス・エマ

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集英社文庫
エイリアス・エマ

  • 著者名:エイヴァ・グラス【著】/池田真紀子【翻訳】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 集英社(2024/10発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087607932

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内容説明

英情報機関の新人スパイ“エマ”に初の重大な指令が下る。亡命したロシア人科学者夫妻の一人息子、医師のマイケルを単独で保護せよ。だが現在、ロンドンの監視カメラ・ネットワークはロシアの諜報員にハッキングされている。二人はカメラを避け、電話もテクノロジーも使わずに敵の拉致・暗殺チームの追跡をかわしながら市街地を縦断し、自力でMI6本部にたどりつかねばならない…。孤立無縁、実行不可能にも見える重大任務の行く方は? 英国推理作家協会賞スチール・ダガー最終候補。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

66
ノンストップ一気読みのスパイもの。明るくなるまでの一晩、目標は約10キロ先。何が問題かといえばそこは監視カメラだらけのロンドン、あらゆる電子機器はハッキングされる現代の都市。さらに主人公は新人の女性スパイ。ロシアから亡命してきた一家の息子を無事に送り届けることができるのか。身内も外敵もアクシデント続きでドキドキの連続。ロシア対イギリスのメンツをかけた頭脳と肉弾戦。多種の銃名にとまどう事が多いスパイ小説だがそれもなく登場人物も少なめ、読みやすかった(CWA賞 スチール・ダガー賞最終候補作品)2024/08/25

tom

23
主人公は、訓練が終わったばかりの女性。彼女はもっともらしい説明を受けて、初めての本格的任務に就く。そして逃げ回り続けるゲームが始まった。彼女は無事生き延び、任務を達成できるのかという物語。緊張感はあるけれど、今どきのスパイ小説と比べたら、ずいぶんと昔風味の読後感。サラサラと読めるけれど、点数を付けたら、私としては5点満点の3くらいか。でも続編には、彼女を追い詰めた組織のボスや裏切り者が再登場するはず。その時は面白いスペクタクルミステリーが現れるかもと、少しだけ期待する。2024/11/08

まぶぜたろう

12
あらすじだけを読むと、アタック&ディフェンスのアイデアみなぎる危機また危機の頭脳戦、を期待したが、全然んなことない。昔懐かしロードノベル型の冒険小説、その超劣化版であった。そもそもの話に無理があり、最初っから車で行けばいいじゃんと思わない読者はいない。監視カメラも何だったのやら。悪役は阿呆みたいだし、過去の因縁やらなんやらの挿入は話の腰を折る。恋愛話は凡庸だし、行動描写も抒情に逃げ薄っぺらい。グレイマンの時代にこれはないぜエマ。しかも、えっ?続きがあんの、と壁に本投げつけレベル。YA向けなの?(◯◯●●)2024/10/07

Kenji

9
かっこいい!イメージしていたスパイ小説とは違ったけど、これはまたすごいヒロインが登場したもんだ! 次回作が早くも読みたい。段々と成長していく姿がきっとみられるんだろうな。 マイケルも登場するかしら。2025/06/28

しゅー

9
★★★最近の翻訳ミステリはヒネリにひねった展開だったり、過度に残虐趣味だったりと、なかなか安心して楽しめないこともある。しかし本作は余計なことを考えず、気持ちよく楽しめるスパイ小説だった。謀略よりもアクションの比重が高く、監視カメラ網を避けながらロンドンの街を逃げると言うシンプルな筋立てである。現在の逃避行と並行して主人公が一人前の諜報部員になるまでの思い出が描かれる、という私の好きなタイプの進行だ。「こんな簡単に監視カメラ乗っ取られるなよ」と思わないでもないが序盤からスピード感ある展開で納得させられた。2024/11/21

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