内容説明
大学知を囲い込む「改革」の実態
続けざまに強行採決された国際卓越研究大学法案と国立大学法人法案をはじめ、新自由主義的な大学政策によって、政財界が大学を統治する仕組みが整いつつある。
学問の自由と大学自治を破壊する「改革」に抗いつづけてきた研究者のレポート。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
くものすけ
17
大学に対して自分の食い扶持くらい稼ぎなさいと命じるのは可笑しい。本書の内容はかなり過激な部分も多いが、これが全て本当のことだとすると大変な事態になっていると感じた。純粋な真理追及の為の基礎研究を蔑ろにして、産官学一体となった短期間で成果を求める研究ばかり推奨されては、もはや「学問の自由」の否定ではないか…2025/03/04
awe
6
新自由主義に食い物にされる国立大学の現状を京大教授が告発する書。悪名高い国立大学法人化以後、大学は運営費交付金を年々減らされ、年々経営状態が悪化している。そしてそこにつけ込むかのように、政府の意に沿うような研究にはカネが与えられる、ということが横行している。◆法人化以後、学長の権限強化が図られた。学生や教員の意向を伝える存在だった教育研究評議会の力が弱められると同時に、学長選考の意向投票が、その結果に効力を持たせない意向調査に変えられたり、部局長も学部長が指名できるようになるなどの制度改正が行われた。2026/02/12
おはら
1
国立大学の「ガバナンス改革」なるものの本旨を、京都大学という現場から考察している。ガバナンス改革とは教授会の自治から政府・財界によるトップダウン体制への転換を促すものであり、その背景には大学を産業界の利益に従属させる等の狙いがあるのではないかとの由。この過程で、アカデミアの専門知や学生の福利厚生はないがしろにされ、国や財界にとって役に立つとみなされた取組に集中的に資金が投下されるようになった。民主主義は、国家とは別に存在する価値体系が少しずつ国家主義に回収されていくことで失われていくのではないかと思った。2026/06/29
らすた
1
新自由主義がここまで大学を破壊していたとは! ますます日本の未来が暗澹たるものに見えてきます。 老い先短い自分が何かこの状況を打破する力になれないか、考えてしまいました。2025/01/21
takao
0
ふむ2025/03/18
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