名場面で愉しむ「源氏物語」

著者名：安田登

平凡社（2024/09発売）

• ISBN：9784582839678

内容説明

読み手によってさまざまな解釈の可能性を与える「源氏物語」。ひと癖、ふた癖……ひねった視点で読み解く安田流源氏本が登場！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[きゃれら]

100分で名著がウェイリー版源氏物語を取り上げた時登場した筆者の話がとても面白かったので手に取った。「能」のように物語の名場面を切り取って丁寧に説明してく構成で、とても面白い。源氏がどうしても読み続けられないという人におススメである。能楽師というパフォーマーであり、神話を始めとする世界中の物語や哲学書を幅広く読まれている筆者が、学者や作家にはない視点で語るので、理解をこれまでより広く深くしてくれる。ここは朗読すべきだという原文は実際に声を出して楽しんだ。こんな古文の授業だったら面白くてはまったろうなあ。

2025/02/20