内容説明
本屋大賞受賞『成瀬は天下を取りにいく』を超える、爆走型ヒロインが誕生!
40歳の三文ライター・猪名川健人は、婚活事業を営む「ドリーム・ハピネス・プランニング」の紹介記事を書く仕事を引き受ける。安っぽいホームページ、雑居ビルの中の小さな事務所……どう考えても怪しい。
手作り感あふれる地味なパーティーに現れたのは、やけに姿勢のいいスーツ姿の女性・鏡原奈緒子。場違いなほどの美女だが、彼女は「私は本気で結婚を考えている人以外は来てほしくありません」と宣言する。そして生真面目にマイクを握った――そう、彼女は婚活業界では名を知らぬ者はいない〈婚活マエストロ〉だった。
その見事な進行で、参加者は完全にマエストロ・鏡原の掌の上。彼女は何者なのか、なぜこんな会社で働いているのか、〈マエストロ〉ってなに……謎は深まるばかりだが、猪名川は同社のイベントを手伝うことに。65歳以上のシニア向け婚活パーティーから、琵琶湖に向かう婚活バスツアー(クルーズ船「ミシガン」に乗車)まで。これまで結婚に興味のなかった猪名川も、次第に「真面目に婚活するのも悪くないかもしれない」と思い始める。
ものは試しと他社が運営する婚活パーティーを訪れてみると、そこには参加者として席に座る鏡原の姿があった――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
青乃108号
880
何故、成瀬の新作ではなかったのか。俺は「非・成瀬」の本作に正直あまり期待はしていなかったのだが予約が思いの他早く回って来てしまい、読みかけの「バター」をうっちゃって読み始めた。40歳、フリーライターがひょんな事から婚活イベントに関わり。これは…もしかしたら成瀬より良いかも、と思い、いや、成瀬より面白いぞ、と、どんどん読んで止められなくなって、池田さんの変な日本語に大笑いしたりしながら、どんどん読んで、終わって欲しくなくて、最後の盛り上がりとエンディングの爽やかさにすっかりやられてしまった。これは傑作だ。2024/12/28
starbro
813
宮島 未奈、3作目です。本書は、木乃伊取りが木乃伊になる婚活連作短編集の佳作でした。これはこれで面白いですが、成瀬のインパクトが強過ぎます。 高齢化が進むと、老男女の婚活が増殖するんでしょうね(笑) https://books.bunshun.jp/articles/-/94252024/11/29
ちくわ
674
【♪】成瀬シリーズに続いての宮島作品…今回は婚活?こりゃ未知の領域だ。それよりも強烈な印象を放った成瀬あかりの残像を拭えるのか気が気でならない。感想…コレはコレで! 超有能天然系美女と凡人傍観者で紡ぐ型を残しつつも、その凡人傍観者が健人ただ一人なので、より深くより丁寧に登場人物にスポットが当たっていた。加えて年齢が近い分、今の自分に響いた気もする。世間的には成瀬ほどのインパクトは残せないかも知れないが…【仕事で接する】超有能天然系美女を見て「成瀬やん!」ではなく「鏡原さんやん!」と呟かせるパワーはあった。2026/03/14
キタ
635
audibleにて。成瀬シリーズとは少し違うテイストだったけど楽しめました。 2人のその後の発展と仕事はどうなっていくのかはすごく気になりますね。 滋賀出身で現在浜松在住の友達にタイミングをみてこの本を進めてみよう。2024/12/30
nonpono
622
成瀬シリーズの方、今回の主役は未婚で大学時代から同じアパートに住むWebライターの男性。「結婚をプッシュされると鬱陶しい」とも思っている。ひょんなことから婚活パーティーを手伝うことになる主人公。本の帯の「40歳、人生再始動」のコピーが響く。人生100年の時代に婚活に来るシニアの高齢化も時代を映す鏡か。ふと人生において隣にいてくれる人をやはり人は求めるのか。「ひとりでも私は生きられるけど でも誰かとならば人生ははるかに違う」、中島みゆきの「誕生」がこだました。婚活より人生の終わり方を考えた。48歳未婚より。2024/12/16




