内容説明
映画、舞台、音楽、テレビを横断する〈表現者・竹中直人〉を紐解く全編書き下ろし自伝的エッセイ集。家族や学生時代のエピソードから俳優や音楽家との交流まで。
目次
I/ファッション雑誌『脂とってます』(厳冬舎)インタビューより/豊臣くん/口笛とウクレレ(1)/ファイト/口笛とウクレレ(2)/日本人なのに…… /ユキヒロさん/ボン・鹿内/ミズ/ベロのついた赤い財布/玉殿/竹中ぁ~、観たよ~/女優/ですか? /京香さん/なんとかなるでしょ! /左側に気をつけろ/監督失格/アルル/II/なぁ/おたまちゃん/母/これ私、26歳/1等賞なんてきらいだ/てえしゃつ/馴染むまで/ぼくの好きな国分寺/苗字は変わってるけれど名前は普通でショー! /オェー/おっぱい(1)/おっぱい(2)/III/夢のつづき/加山雄三の話を聞いてくれ(1)/加山雄三の話を聞いてくれ(2)/加山雄三の話を聞いてくれ(3)/なんだかいつもダメみたい/向上心のない男/好きな言葉 嫌いな言葉/ショーケン/でこさん/間違ってますか? /優作さん/雨にもマケテ/チャボ/ず(1)/ず(2)/ず(3)/全員ドン引き……/雑誌『生きるyou気』(厳冬舎)インタビューより/ぼくはもうダメかもしれない そうじゃないかもしれない
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nonpono
58
わたしに、つげ義春という異能の人を教えてくれたのは、「無能の人」を監督した竹中直人だった。お友達が豪華絢爛である。大貫妙子の「偏っているからいいんじゃない」がすてき。自分を肯定してくれる人って大切だよね。そして石井隆監督との邂逅、「人間の出会いの不思議さを感じる。出会ったひとはきっと、出会うべくして出会っているんだ。」と。玉置浩二の少年ぽさ、ギターをかついで曲を聞かせる為に飲みにくる律儀さも好き。田中邦衛が竹中直人の出演映画をほめるくだりもらしい。竹中直人が監督し、中山美穂が出演した「東京日和」が観たい。2025/06/07
ゴリ人
36
私は昔からお笑いが好きで、竹中直人さんも「笑いながら怒る人」の頃から大好きでした。殿山泰司さんモデルの映画の場面の話のところや、内田裕也さんや、松田優作さんとの話で読みながら笑ってしまった。芸能人の方のエッセイって貴重で面白い。でも本買うのに正直迷います。2024/07/09
tetsubun1000mg
22
個性派俳優の印象の竹中直人さんのエッセイ。 監督や演出家の要望にさらりと応える印象だったが、本来の竹中さんは気が小さくて、酒も46歳までの飲めなかったとは意外。 その割にはTVデビューした「ギンザ・ナウ」でブルース・リー、松田優作などの物まねで大うけしたりとよくわからないところも持ち味か? 歌手の玉置浩二、加山雄三さんとの交流も楽しい。 松田優作、内田裕也さん、歌手の忌野清志郎など濃ゆ~い人達との交流では、意外な素顔も見られて竹中さんならでのエピソードを披露。 多くの人に好かれているんだなあと感じた。2024/07/28
阿部義彦
22
こんな楽しくくだらない本久しぶり。表紙イラストは奈良美智さん。私より五歳上の竹中直人さんのエッセイ集。本の作りも凝ってるし、どの出版社?と思ったら、これはしたり私の大好きな筑摩書房の新刊です。今や個性派俳優ですが、私はテレビ映画に疎いので、『こいつ、秀吉』でもいまいち面白さが伝わらなかったけど、ショーケン、松田優作、等の知られざる面を赤裸々に語ります。私的には、ロック仲間に関する言及(高橋幸宏、内田裕也、大貫妙子、忌野清志郎等)がツボ。一番ジンときたのは、劇団仲間の宮沢章夫との事。死者への言及何気に多い2024/07/06
スズコ(梵我一如、一なる生命)
15
もの凄い恥ずかしがり屋で確か昔出ていたNHKのバラエティ番組で全く機能していなかったのを観たときに役作りかな?と思っていたのですが、素だからこそだったのですね。ていうか、そういう場面が多々あったようで。。。でも描かれている過去の錚々たる面々との絡みの話や、芸術家っぷりにやっぱ本物なんだなぁと。常態で自信がないに合わせて最近もうダメだ的なことが書かれていたように思うが、土に向かい合うとか新しいことで充電したら絶対何か動き出す人だと思う。凄いエネルギー、バイタリティの人に元気を少し貰えた気がする。2025/04/06
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