内容説明
幼い頃から人ならざるものが視え気味悪がられていた藍。17歳の時、唯一味方だった母親が死んだ。『あなたは、鬼の子供なの』という言葉を残して――。父親がいる隠り世に行く事になった藍だったが、鬼の義妹と比べられ「無能」と虐げられる毎日。そんな時「今日からお前は俺の花嫁だ」と切れ長の瞳が美しい鬼一族の次期当主、黒夜清雅に見初められる。半妖の自分に価値なんてないと、戸惑う藍だったが「一生をかけてお前を愛する」清雅から注がれる言葉に嘘はなかった。半妖の少女が本当の愛を知るまでの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なみ
11
母の死の直前、鬼の子であることを告げられた藍は、かくり世に移り住むことになる。 半妖の藍は優秀な妹に虐げられるが、一族の次期当主である清雅に見初められて──。 王道なシンデレラストーリーで読みやすかったです。 でろでろに甘やかしてくる清雅さんの破壊力がすごかった! 藍も清雅も素敵だったのですが、読み進めるうちに、いつの間にか歯朶野さんを推してました。幸せになってほしい……。2024/12/25
栗山いなり
5
幼い頃から人ならざるものが見えていた藍が本当の愛を知るまでを描いた和風シンデレラロマンス。内容自体はオーソドックスなシンデレラストーリーだったけどあとがきに書いてあったように作者なりにオリジナリティを出そうとしてたのは作中に出てたかな?と思った2024/10/17
イカまりこ
4
先に読んでいた大正時代の恋物語が面白かったので、こちらも期待した。こちらは鬼が出てくるファンタジー設定。意地悪な妹はいつ出てくる?って読んでた。世界観の説明と主人公の境遇、設定がちょっとてんこ盛りで登場人物の深掘りが弱まっちゃってるかも。なんか勿体ない。病気で臥せってる父親を継いで妹が実権を握るわけだけど、妹がマジ腹立つ。っていうか、もっとざまぁな展開が欲しかった。父は全部分かってたのに妻と娘を人間界に置いていったわけでしょ。父にもいい印象抱けなかった。続編より、龍か獣の国の話が見たいかな。2025/02/07
桜城誠
1
薄幸の少女が母の死をきっかけに鬼の棲む幽世へ移り住み、継母や義妹に虐げられるも強い鬼に見初められ……といういつもの。王道展開だが沢胡のような魅力的なサブキャラがいたので楽しめた。2024/10/20
しるひ
0
Kindle Unlimited2025/05/06