フォールン・ブリッジ 橋渡し不可能な分断社会を生きるために

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フォールン・ブリッジ 橋渡し不可能な分断社会を生きるために

  • 著者名:御田寺圭【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 徳間書店(2024/09発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784198658458

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内容説明

情報技術の発達とともに、だれもが手軽に
「つながり」を得られる時代になった。

スマートフォンの画面を覗いてみれば、
一人ひとりがいまなにをしていて、
なにを考えているのかが、
いままで以上に見えるようになった。
遠く離れていても、
時間をともにしていなくても、
言葉を伝えることもできるようになった。

だが、いつでもどこでも
他者との「つながり」を
感じられるはずの時代に、
私たちは他者とつながれなくなった。

つながりすぎるせいで、
相容れない部分ばかりが見え、
つながりながら訣別し切断する。

「もっとお互いをよく知るべきだ」──
だれかが訳知り顔で言う。
そうではない。
お互いの理解が足りないせいではなく、
お互いのことをよく理解したから、
私たちは分断されたのである。

「分断」された私たちの間に、
橋を架けることはできるのだろうか。
現代社会の歪みを象徴する出来事から紐解く
御田寺圭、最新論考。


(目次)
私たちは、つながりながら分断する
          世界に生きている。

第1章 行き場なき者たち
◎ある受け子のメモ
◎助けたい姿をしていない弱者
◎絶望のろ過装置
◎揺るぎない民主主義のジレンマ
◎オルタナティブな暴力
◎いじめ問題にまつわる不都合な真実

第2章 世代間対立の時代
◎この世はでっかい老人ホーム
◎快適で、そして冷たい社会
◎奪い合いの時代がはじまる
◎ジェネレーション・ロスト

第3章 若者と倫理
◎かつてチャリで来た少年
◎恋愛を恐れる若者たち
◎かぶき者が消えていく
◎知性の行き詰まり
◎体験格差の時代

第4章 未来という名の侵入者
◎ある町の悲鳴
◎資本主義の終わりの姿が
◎昭和99年の東京

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うさうさ

10
著者のpostも見てるので目新しい感じはあまりしなかったが、その視点はやはり興味深い。 前作と比べると読み応えという部分では物足りない。 著者の分析や傾向はそうなんだろうなと思うが、事例をもう少し提示して欲しかった。 さわらないでキーホルダーは同感で、都合よくいいとこ取りはできない。2025/02/28

ossan12345

7
久々の白饅頭さんの本。基本的に共感できるが、具体的な事例があまり示されない主張では、何となくそうだと思いつつも本当にそんな事象たくさんあるのかな、と一抹の疑問も。また割と際どい言い切りもたくさんあって、それこそこの本の趣旨であるリベラリズムへの懐疑を踏まえれば、大丈夫なのかな?という部分もあった。それでも、「さわらないでね」キーホルダーに象徴される、快適な人間関係を追及したがゆえの子育てに冷たい社会など、近視眼的で短絡的な快適さやある種の正義感がブーメランのように自分に返ってくるのは尤もで痛快でさえある。2024/10/30

鹿目レオン

3
2024年の日本を断片的に正しく理解する本。 この断片をピースとして、どう正しく組み立てて2025年以降を生きるか参考になる。 答え合わせと道先案内人として、毎年本を発行してほしい。2025/02/27

AtoZ

2
東京は令和6年ではなく昭和99年であるってのはウケた。なるほどそういう見方もあるんかぁ。斬新な見え方を教えてくれる本です。我々はこれをどう考える?そしてどうする?2025/02/02

えんぢゃ

1
「助けたい姿をしていない弱者」…著者が色んな場所で述べている事案だが、やはり特に重い問題であると再度思う所。「オルタナティブな暴力」…この「知力による暴力」の概念は、報道されている事案のどこに生じているか意識して見てみると、世界の見え方が変わるかもしれない。その他、最初は興味の範囲外かなと思ったテーマについても字が大きくて読みやすかったので読んでみたら社会の色んな方面の「不都合な真実」を目の当たりに。一人で全部解決する力は無いが、せめて自覚的でありたい。2024/12/17

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