羽田と成田

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羽田と成田

  • 著者名:前田隆平【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 時事通信社(2024/09発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784788719828

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内容説明

本書では、冒頭、決して忘れてはいけない成田空港の歴史に触れ、その後、この歴史と切り離して考えることのできない羽田の再国際化がどのような経緯で進められていったか、更には、4本目の滑走路供用後の能力拡大によって羽田の国際線が急速に拡大していくことに伴い、二つの空港の間の国際線の分担関係がどのように変容していったかを述べていくこととする。そして最後に、羽田及び成田に代表される我が国の空港整備について、その全体を概観しつつ、公共事業を担う行政とは何かについて考えていくこととしたい。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ろべると

6
国交省で航空局長などを務めた著者は、外国航空機関との交渉を通じて、羽田とソウルなどの「定期チャーター便」の開設を実現し、やがて羽田の拡充とともに本格的な羽田の国際線復活に携わっていく。検証もせずに既成の全てを否定した民主党政権に対する恨みつらみはよく聞くが、著者がもっとも強調するのは成田への思いである。かつての成田闘争を知る人も次第に減り、利便性から羽田回帰が進む中、当時の地元住民の苦渋と理解があってこそ、成田を通して日本が国際的に発展してきたことは忘れてはならないし、今後を考えていかねばならないのだ。2024/11/02

たつ

3
国際航空政策に関わってきた元官僚による著作。国際線を作るのにこれほど労力をつかうとは、まして成田羽田のスロット不足を因に難しいパズルを解くような作業、凄い。著者の成田への思いが強く感じられるのは、先人達の辛苦を重く受け止めているからだろう。2025/04/18

あおちん

2
成田からの便の機内で読みました。特に成田空港開港までの歩み、羽田空港国際化に向けた舞台裏など、よく分かりました。先人たちの苦労や努力、尊い犠牲のもとに今がありますね。2025/05/14

お抹茶

2
著書は国交省航空局元幹部で,羽田の国際線拡大交渉の舞台裏も詳しい。第一章は自身の車も放火された成田闘争の凄惨さを記し,いかに当局が成田に気を遣ったかということもわかる。1965年の新空港予定地内定の官房長官発表は完全な根回し不足で,最初の大きな過ちだった。羽田の国際線は金浦や虹橋への定期的チャーター便から始めた。国際定期便は成田だけという原則を成田関係者に示すための理由を満たすものだったが,限りなく定期便に近い。日本航空と全日空の競争関係にも考慮。欧州路線ではコードシェアの乗り継ぎがないと採算が取れない。2024/10/28

Honami

1
めちゃくちゃ面白かった!この立場だった人にしか書けない記述が盛り沢山。公共事業に関する想い、歴史やその土地の人びとへの寄り添い方等、大変興味深かった。羽田と成田、うまく共存していけたら良いなぁ2025/05/28

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