内容説明
ミケランジェロの再来と嘱望された彫刻家が、ナチス芸術の寵児となり、占領下パリで掴んだ禁断の栄光とコクトー、マイヨールなどの芸術家、ナチス高官ゲッベルス、シュペーア、対独協力者ラヴァル首相との密月の交流を証言する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メルセ・ひすい
2
15-65 政治っっ プロパガンダ!《政治において、全ての芸術家は★パルジファルのように無垢である》 ヒトラー。。 『エンゲル総督府付副官の日記』より ★ワーグナーの舞台神聖祝典劇っ 聖杯伝説…聖なる騎士?要は金欠でヒトラーの基へ。 占領下のパリに華開いた禁断の妖美。ミケランジェロの再来と嘱望された彫刻家が、ナチズムの象徴となり、コクトー、 マイヨールやナチス高官、対独協力者との蜜月の交流を告白。知られざる第2次世界大戦下の証言録。 2011/10/06
七樹
2
ドイツ第三帝国の新官邸を彩った記念像や浮き彫りを製作したことで知られているアルノ・ブレーカーの回想記。ヒトラーの側近達との交流や同期に活躍した芸術家の姿をリアルに記している。「ナチスの彫刻家」という貴重な視点からみたドイツ第三帝国を読むことができて良かった。個人的にはもっと20世紀前期の芸術について知ってから読んだほうが楽しめたのでは、と少し後悔した。突拍子もなく話題が変わるが…ゲーリングがどれ程傲慢だと書き記されていても、どこか憎めないのは私だけではないはず。2011/08/12
キミ兄
0
戦争前後のフランス・ドイツの雰囲気を生々しく伝える。日記がベースと思われ訳も難解な箇所多い。☆☆☆☆。2011/09/01
koji
0
この本の醍醐味は、著者が親交が深かった人物を「彫刻家としての透徹した心眼」で鋭く描写している点にあります。とりわけ、コクトーの肖像に欠かせないものを「彼の手の長さとその饒舌な精妙さへの言及」と捉えたり、ヒトラーを「不条理かつ悲劇的な状況の符号のゆえに爆発した名もない国民のエネルギーの化身」と捉えたり、ハウプトマンを「ゲーテと彼の類似は驚くほど」と捉えたり、ボルマン(ナチス)の迅速な出世を可能にした「素早い適応力、驚くべき記憶力、仕事をこなすとびぬけた力、組織のまとめ役としての嗅覚」と捉えた所には唸りました2011/11/19
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