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内容説明
佐藤優氏、推薦!「ローマ史の中に人間の英知のすべてが詰まっていることがよくわかる。」建国時の混乱、強敵との戦い、国家の再建、跡継ぎ問題、異民族の侵入、文明の変質……。長きにわたって生き延び、ありとあらゆることを経験したローマの歴史は、混迷する今の世界を考える上での羅針盤となる。ローマ史はもちろん、世界史や現代社会の理解をより深めることにもつながる一冊。今、世界で古代末期のローマと同じようなことが起きている。 〈目次〉●なぜ、ローマは世界帝国へと発展したのか ●勝者の混迷、カエサルという経験 ●「世界帝国ローマ」の平和と失われた遺風 ●ローマは、なぜ滅びたのか ※本書は、2018年3月にPHPエディターズ・グループから刊行された作品を加筆・修正し、文庫化したものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
藍
18
⭐️5 ローマの建国から西ローマ帝国滅亡までの約1200年がまとめられている。 文章も分かりやすく、なぜこうなのかをこまやかに説明してくれる。アウグストゥスやネロなど有名な人物付近しか知らないローマ初心者の私には大変ためになって面白かった。 なぜローマは王政から共和政をへて帝国になり、なぜ分割し、なぜキリスト教を受け入れ、なぜ滅びたのか。 「ローマ史には人類の経験が凝縮されている」という、その壮大な歴史を理解する上での本書。 ローマの歴史を知りたい人にはうってつけの本だと思います。↓2026/01/24
シタン
11
共和政ファシズム、ネロはキリスト教迫害をしなかった説、衰退・滅亡ではなく変革という見方、ユリアヌスはキリスト教が無神論に見えた、など。非寛容さが加速している現在、ローマ史を見直しては、という著者のメッセージ。2025/01/25
figaro
7
「ローマ史には人類の経験が凝縮している」(丸山眞男)。著者は、ローマ共和政を一種のファシズムと規定し、自国を脅かす他国への先制攻撃が正当化されていたという。父祖の名誉ある物語を繰り返し聞かされ、正々堂々と戦う戦士=市民によってローマは成長していく。ローマの衰退は、クレメンティアの変質に一因がある。気候変動等によりゲルマン移民らが増えたとき、寛容を貫き得なかったことこそ滅亡の直接の原因であった。ドミティアヌス帝の「為政者とは哀れなものだ。暗殺されない限り陰謀を信じてもらえない」というのは至言である。2026/05/01
まさにい
7
塩野さんのローマ人の物語を再読して、メモを取ろうかとも思っていたところ。この本を見つけた。コンパクトにまとまっているので再読も十分に可能。これで、ローマ史をお浚いしようと思う。第1章で独裁を嫌った理由が書かれていたので参考になった。各皇帝の評価は、キリスト教の影響を受けていない日本人ならではの評価ですし、ローマの滅亡の理由を古代社会の終焉という視点から、広く考えられている点がよかったと思います。読みながらチェックした点をまとめてみようと思っています。また新しい視点を持てそうでわくわくしています。2025/10/09
sekkey
5
著者の説明が上手で面白く、厚い本にもかかわらずどんどんページが進んだ。ローマの共和政とは国政と軍事が密接に結びついた「共和政軍国主義」であるという重要な指摘や”ネロがキリスト教を迫害した”という教科書的な説明には確たる根拠がないことなどはとても新鮮な視点だった。五賢帝(パックスロマーナ)~軍人皇帝時代~ローマ帝国分裂衰退までの流れもしっかり理解できる。ローマが滅んだ理由のひとつに「ローマ人における寛容さの喪失」(←他民族の侵入等が原因)があるとの指摘も説得力があると感じた。2025/05/17




