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内容説明
昭和という時代を次の世代に語り継ぎたい――本書は、数多くの資料の分析、4,000人以上の体験の聞き取りを通して昭和史に肉薄してきた著者が、恐慌から戦争、高度成長からバブル崩壊へといたる“昭和”の時代を、子の世代に向けて語った書である。飢えがあり飽食があり、軍国主義も民主主義もあった時代。人類の歴史の出来事をすべて体験したともいえるこの時代は、未来を見つめる上で日本人に多くの教訓を与えてくれる。著者は言う。「政治や経済など大きな視点だけでなく、普段何げなく見かける駅や街の姿など、目の前の光景の背後にどのような人間の意志があるか。それを見つめる眼を養うことが、今必要とされている“歴史を学ぶ”姿勢である」と。本書は、特定の史観によらず、あくまで一庶民の目から見た昭和の歴史を綴った書であり、「歴史を学ぶ」ためにも格好の一冊といえる。巻末には松本健一氏との特別対談「日本中が『プロジェクトX』していた頃」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
10
マイナーだけど保坂正康の昭和史入門でも、最高レベルだと思う。自分自身の世代、記憶を出発点に、父から継いだ歴史、子へと語り継ぐ歴史と、徹頭徹尾小さな個人の歴史の視点を捨てずに、歴史作家としての実力で公的な、大きな歴史の中にそれを溶け込ませた、高度なバランスの昭和通史だ。今は亡きご子息への思いが全体に一貫して流れ、保坂正康の歴史観、身体的な歴史性が一番よく出た本だと思う。歴史的な事件への当惑や雑感も、当惑のままとして出していて誠実。どちらかというと、戦後成長より戦前に今とかぶるものを感じた2012/05/09
陽之理
6
自分を見つめ直す時、自分に一番影響を与えた「親」が、どういう時代に何を背景に育ったかを知るのはいいことだ。40〜50歳のおじさんが皆昭和史を読むのはわかる気がする。2014/05/26
路地裏のオヤジ
2
平成が終わろうとしているなか、昭和を生きてきた父が子に激動の昭和史を語り伝える話。 「昭和というベクトルはいくつもの光を放っている。昭和史には無数の教訓がつまっている。無数の喜びも悲しみも、そして憂いも含んでいる。それを読み取ってもらいたいというのが、私の次の世代に対するお願いである。」2019/01/05
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