内容説明
【新しい本を書きました。今回の本は世界に一冊しかありません。とても勇敢で、賢く、願いを叶える方法を知っている人に差し上げます。遠い昔、最も勇敢だった読者のみなさん数名に、本日特別な招待状をお送りします。】ルーシーは大好きな作家ジャックからの招待状を手に〈時計島〉に渡った。そこには彼女を含め四人の男女が招待されていた。ジャックの出す問題に答えて優勝した者が〈時計島〉シリーズ最新作の版権を得られる。ルーシーはゲームを勝ち抜くことができるのか、そして心からの願いを叶えることができるのか? 現代版『チャーリーとチョコレート工場』、本があなたを幸せにする、心あたたまる物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
糸巻
26
カリフォルニアに住む26歳のルーシーに、ベストセラー児童文学作家のジャックから〈時計島〉への招待状が届く。島で行われるジャックのゲームに優勝した人物にはシリーズ最新作の版権を賞品として授与される。貧困にあえぐルーシーにとって願ってもないチャンス。寂しい幼少期にジャックの本を読んでいた彼女にはどうしても手に入れたいものがあった…。夢のある設定ではあるが登場人物たちの抱える問題が溢れ現実的な物語だ。ゲームの勝敗にハラハラさせられるが結果的に皆が幸せになれる大団円。舞台がメイン州という馴染みのない土地が良い。2024/11/04
しゃお
19
子供の頃に読んだ本に夢中になり助けられた、希望をもらえた、そんな経験や記憶がある人なら間違いなく夢中になれる物語。勇敢な子供だけが訪れる事ができる時計島に再び訪れる事ができた、かつて子供だった四人の大人たち。それぞれの願いを叶えるために、ベストセラー児童書〈時計島〉シリーズの作者ジャックが仕掛ける謎解きゲームに勝つのは果たして?!願いを叶えたいのはゲームに挑む四人だけでは無く…。ファンタジーのようだけど現実的な問題について夢のような希望を抱かせてくれる物語。そして〈時計島〉シリーズ、読んでみたくなります!2025/01/22
おだまん
10
現代版『チャーリーとチョコレート工場』というキャッチに惹かれて。確かに!この本がシリーズ最新刊であることを信じるくらいには物語の中に入り込んでしまいました。2024/11/09
Mipo
7
架空の児童書、「時計島シリーズ」を読んで登場人物になりたいと望み、その物語に感化されたはずのかつての少女ルーシー。大人になったいま、失恋し、大きな借金を背負い、困難に見舞われている。物語の魔法は大人にも効くのか……。 〈物語の力〉についてファンタジックに綴られた作品で、最高だった。たしかに子どもの頃に運命の物語に出会えれば、その後の糧になる。だが、灰色の世界から人を救うのは、物語の力だけではなく、やはり人の力だというメッセージを伝える。児童書が好きな人に読んでほしい。映画化してほしい。2025/11/17
Incisor
5
読者と作家と物語がこんなにも素敵につながっている奇跡のような本だった。読者は時計島の物語に支えられ、生き延び、やがて大人になり、さらに勇敢に人生に向き合っていく。作家もまた読者に支えられ、読者たちをむすびつけていき、あらたな物語が生まれる。登場人物は、成人した男女がほとんどなのだけれど、それぞれの来し方が子ども時代から生々しく立ち上ってきて、抱きしめたくなる。夢中でめくったページが終わる頃、作中のシリーズなのに、時計島の物語を読んで育ってきた読者のひとりであるように感じていた。2025/03/27




