さいごの恋

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さいごの恋

  • 著者名:野原広子【著者】
  • 価格 ¥1,358(本体¥1,235)
  • 集英社(2024/10発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087881141

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内容説明

累計23万部(紙・電子)のロングセラー『妻が口をきいてくれません』(第25回手塚治虫文化賞短編賞受賞)の著者が、独身中年女性の実像と心情に迫るコミック。西村清美46歳、教師、結婚歴なしの独身。忙しく仕事をするうちひとり暮らし歴を重ね、ろくに恋せず嫁がず産まずこの年齢に。この先もひとりで生きていくのだろうと思っていたところ、長年同居していた愛猫は旅立ち、更年期を迎えて体調が不安定となり、孤独な将来に不安を覚え始める。これまでひとりで一生懸命生きてきた自立した自分が好きだったけれど…。私の人生、これでよかったのか。これからも、このままでいいのか。そして、誰かを好きになったり好きになられたりすることも、この先一切ないまま一生を終えるのだろうか。ヨガ教室の知人は44歳で再婚し、ヨガの先生は高齢でも恋人の存在が。恋も結婚も考えていなかったけれど、「マッチングアプリ」に登録したことから、清美の日常にさざ波が立ち始める。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

読特

50
縁がなかった。出会いがなかった。1人でよいと思った。齢を重ね、中高年。愛猫は旅立った。子育て中の先輩と再婚する後輩がいる。更年期を迎えた。自分の血はつなげない。このまま孤独で終わる人生、それでよいのか。後輩に勧められたマッチングアプリ。今からでも、もしかしたら。いいねがつく。やりとりする。待ち合わせする。相手が現れない。写真を送る。返信が来なくなる。やっと続けられる相手に出会う。会ってみる。理想とはかけ離れている。回を重ねる。それでもよいと思うようになる。…うるっときて、迎えるエンドは悲劇かハッピーか。2024/11/26

ころこ

46
マッチングアプリでようやく出会った相手は死んだ愛猫と同じ名前カツオだった。最初は年下のイケメンに惹かれ、会いに行くがスルーされる。実は男性の方は待ち合わせ場所に来ていて、影から覗いていたはずだ。若い頃の結婚観は理想を求める上り坂だが、短くない人生の制約がある年齢になってから理想を求めると破綻は容易だ。キヨミは更年期障害で、マッサージを受けるシーンが多く登場する。下り坂を歩むには自我の柔軟さが必要だが、ほぐしていくプロセスを隠喩的に表現されている。効いていたのは施術よりもむしろ会話の方なのだ。日常のちょっと2025/01/01

mincharos

27
私と同年代の独身女性の恋のお話。最近周りで恋の話をよく聞くようになってきて、、不倫は絶対悪!って言われる世の中だけど、そうじゃない人たちもいっぱいいるのね~って思ってたとこ。まあこの本は独身同士の恋愛なんだけど。中高年の恋愛ってどんな感じ?ってのが少し分かった気が。(SEXの様子とか)更年期障害のことも勉強になった。私元々汗っかきなのに、ホットフラッシュになったらどれだけ汗かくんだろう?って不安に。。周りから羨ましがられるような人じゃなく、自分自身がこの人がいい!って思える恋愛が一番幸せなんだろうなあ。2025/01/01

ぷく

14
恋愛話だけどドキドキはしない。更年期障がいとひとりで居ることに葛藤する46歳の清美さんに共感。相手に求めるはひとつだけ、この本に出会うまでは気が付かなかったけど、多くを望まないささやかさが幸福感に繋がっているだんなと思う。清美さんばかりでなく登場する人達それぞれのささやかさに泣いた。(購)2025/05/05

スリカータ

14
主人公・清美46歳。高校教師。未婚。自分とは猫のペットロスしか共通項が無いのに、清美にとても共感して応援したくなり、切なくなり、ラストには涙ぐんだ。野原広子さんの絵は余計なものがなく、シンプルな線で心を揺さぶる力がある。初めはお互いに本当のことが言えない間柄だったけど、生涯付き合えるパートナーができて良かったね。結婚に縛られない選択も令和の中高年カップルらしい。2025/03/30

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