エアー3.0

個数:1
紙書籍版価格
¥2,530
  • 電子書籍
  • Reader

エアー3.0

  • 著者名:榎本憲男【著】
  • 価格 ¥2,277(本体¥2,070)
  • 小学館(2024/09発売)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093867382

ファイル: /

内容説明

劣化した資本主義をバージョンアップせよ!

「荒唐無稽な話ではない。18世紀の英仏で同様のマネー創出が行われている。世界経済をどう立て直すか、お金とは何か。二つを同時に考えさせてくれる画期的エンターテイメントだ」
経済アナリスト・森永卓郎氏も激賞の一気読み経済エンタメ小説!

 市場の空気までも読み取り、莫大なマネーを生み出す人工知能「エアー」。世界の金融市場で独り勝ちするエアーのマネーを資金に、中谷祐貴率いる財団法人「まほろば」は、福島の帰還困難区域に同名の特別自治区を建設する。
 中谷たちは稼いだマネーをデジタル通貨「カンロ」に変えると、「まほろば自治区」で還流させ始める。そして、成長が鈍化する日本各地にまほろば自治区を出現させ、国外にもカンロ経済圏を開拓し始める。
 政府の高級官僚からまほろばに転籍した市川みどりと福田義雄は、密かにエアーの未来に危惧を抱いていた。ひとつにはカンロ経済圏の開拓が性急すぎるから。もうひとつには、エアーの認証権が与えられているのは、中谷1人であるからだ。
 そんなとき、中谷は「資本主義をやり直す」という言葉を残し、単身、日本を後にする。舞台はカナダ、中国、そしてロシアへ。中谷の目的とは――?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りんご

39
わああ!続きはないのか!?すごい!ざっくざっくお金を生み出し続けるエアー3.0。「もし愛がなければ、わたしは無に等しい。」やさしさが必要だとまほろば代表中谷は繰り返す。政治のパワーゲームのようでもあり、宗教のような語りもあるが、私には無茶苦茶面白かった。お金があるからできる事でしょ?だけじゃないよね。お金を持った上でお金でできない事を行う。幼稚でおめでたいと言われようとも、自分の感性できちんと世界を見て判断しないと。今の世界をもっと知ろうとせねば。脊髄がしびれたねー。2025/01/11

もえたく

18
『エアー2.0』から数年後、復活した市場予測するエアーは、莫大な資金を生み出し日本経済を超え、世界の経済へも影響を与えていた。エアーを唯一稼働させる事ができる中谷は、カナダ、中国、ロシアへ、その資金力を持って「やさしさ」を伝承しに渡るが…。現実世界と絶妙にリンクさせ、その裏側と近未来を描き、難解な部分もありますが、ワクワクドキドキさせられっぱなしの経済エンタメでした。読み終わると、もっと学ばなければという気分にもさせられます。また何年後かに続編をお願いしたい。2024/12/06

koo

10
 まさか出るとは思わなかったエアー2.0の続編。冒頭にダイジェストの説明はあるものの前作再読は必須でした(笑)今作は世界が舞台で人工知能エアーの存在下での現代の民主主義、資本主義に挑戦する政治、経済小説の趣きが強く前作同様非現実的なとんでも本ながらエンタメ性は薄れています。リーダビリティは高いですが実質政治家と化した主人公中谷の言動、あまり人間ドラマがないストーリー展開が楽しめるかは読者次第だと思います。作者の政治思想が反映された内容だと思いますが前作の様なわかりやすいストーリーの方が好きですね。2024/12/09

turtle

9
人工知能、デジタル通貨、エネルギー問題、ウイグル、ウクライナ情勢など盛り沢山の地球人規模の課題に取り組んだ壮大なストーリー、よくぞここまで、と感服する他ない作品。続きが気になりすぎます。2025/07/27

tmctmhs

7
個人的にここ数年で一番の衝撃作だった「エアー2.0」の続編です。発売直後に買ってはいたものの前作を再読したり関連書籍を漁ったりしててようやく読了。から既に一月ぐらいなんだけどまだ感想が書けません。書き出すと新書1冊分ぐらいになりそう。とりあえず文庫化されてる「エアー2.0」からぜひ。無類のリーダビリティと面白さを保証します。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22116998
  • ご注意事項

最近チェックした商品