内容説明
「好きなこと」を仕事にするとはどういうことだろう。それは、仕事という激しい作用と反作用のなかで、「好きなこと」を鍛えていくということだ。イラスト、デザイン、広告から装丁までと、様々な形で活躍する著者の仕事の哲学。新しいことをしたい、何かを作りだしたいと思っているすべての人に贈る。名インタビュアー木村俊介による聞き書き。
目次
まえがき/第一章 デザインの仕事をはじめた時/父と一緒にデッサンを描いた原点/予備校の先生に教わったこと/学生時代から、博報堂で働きはじめる/人には相談しにくい悩みとどう付き合うのか/横山光輝の『豊臣秀吉』が心の支えだった/独立した時に、何を「売り」にすればいいのか/発注、受注の壁を越える/第二章 デザインの仕事はどう変化してきたか/デザインとプレゼンをめぐる社会の変化/デザイナーとストーリーの関係の変化/いくつかの極の間のバランスをとっていく/土日と夜中に作った「大人たばこ養成講座」/マナー広告の際にデザインした「ピクトグラム」/時には、綺麗に整えすぎないという設計も/第三章 アイデアはどのように形にしてゆくのか/絵やデザインを成長、成熟させるということ/作る時間が二割、考えを「待つ」時間が八割/スランプはランダムな信号のようにやってくる/外部の人との連携も、制作することの一端である/枯葉が落ちてきて、シーツをふわっとさせるように/第四章 ブックデザインの仕事とは何だろうか/ブックデザインとは「批評」である/カバーにイラストを使うということ/読んでみて手がかりを考える/本の内容を言語化しておいたほうがいい/やり直しの話し合いでは、どうにじり寄っていくか/「いい装丁」と「売れる装丁」を両立させる接点/ブックデザインの品質と効率のはざま/日本語を使ってデザインするということ/第五章 デザインの仕事を続けていくということ/何かをつくり出す仕事と組織/デザインは「秩序を考える学問」のような面もある/アウトプットの技術を、体系化できるのではないか/アイデアと「アイデア観」/創造性と「狂気」との関係について/年長者も年少者も同じスタートラインに立つ時代/あとがき/文庫化にあたって/解説 吉川浩満
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