岩波ジュニア新書<br> 〈弱いロボット〉から考える - 人・社会・生きること

個数:1
紙書籍版価格
¥1,089
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

岩波ジュニア新書
〈弱いロボット〉から考える - 人・社会・生きること

  • 著者名:岡田美智男
  • 価格 ¥1,089(本体¥990)
  • 岩波書店(2024/09発売)
  • 春うらら!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/15)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784005009893

ファイル: /

内容説明

ロボット=完全無欠な存在,とイメージする人は多いでしょう.本書に登場するロボットはどれも弱みや苦手を持ち,それゆえ周囲の助けをかりて初めてコトを成し遂げます.弱さを補いあい,相手の強さを引き出す〈弱いロボット〉は,なぜ必要とされるのか.生きることや他者との関係性,社会の在り方と共に考えます.

目次

まえがき
第1章 他者とのかかわりを志向する〈弱いロボット〉
えっ,弱いロボット? それは,どんな?
テーブルを囲んでの雑談から
ぼんやりと心に描いてみる
ゴミ箱の姿をしたロボットはどうか……
あり合わせの部品をかき集めてきて……
ロボットの振舞いをどう解釈するのか
子どもたちとのファーストコンタクト
これってロボットなの? どこがすごいの?
フツウのロボットって,どんな?
子どもたちとの間に生まれる「しなやかな強さ」
ちょっとだけ手のかかるロボットはどうか
モジモジしながらティッシュを配ろうとする〈アイ・ボーンズ〉
フラフラとおぼつかなくさまよう〈ペラット〉
第2章 〈弱いロボット〉は,こうして生まれた!
あり合わせによる〈ブリコラージュ〉のすすめ
冷蔵庫の中のあり合わせを生かして……
ジャンケンで負けてたどり着いた世界
手探りで「音声」を生みだす試み
いい淀みなどの非流暢な発話の現象をどう扱ったらいいのか
砂浜の上を歩く蟻の足跡……
進化する仮想的なクリーチャとの出会い
雑談という現象を生みだせないものか
『ピングー』の世界に学ぶ
その「身体」なるものを作ってみてはどうか
〈む~〉の誕生
あの「壁」がさりげなく諭してくれていた……
第3章 「獲得」から「参加」へ
実社会と学校教育とのズレをヒントに「学びのスタイル」を再考する
大学で講義を担当してみた……
まだ〈定期テスト〉ってあるんだ!
学生たちの「モノ作りマインド」に応えなければ……
学びとは,文化的な実践への参加だ!
専門分野や大学の垣根を越えて
「TUTオープンチャレンジプロジェクト」始動!
未来志向のロボットやメディアとは?
〈アイ・ボーンズ〉の誕生
熱意の連鎖とは
「このロボットはやばいかも……」と思える瞬間
ロボットを作るために,なにかいい本はないでしょうか?
ヤスリ掛けから始めてみよう!
「獲得メタファ」と「参加メタファ」
手のひらサイズのロボットを作れないか……
第4章 「ひとりでできるもん!」って,ホントなの?
レジリエントな生き方を〈弱いロボット〉たちに学ぶ
ドキドキするなぁ……
「左目から見た自画像」との出会い
自分の顔なのに「自らの視点」からは見えない!
〈顔を欠いたような身体〉でも不自由を感じないのはなぜか?
なぜドキドキするの?
「ひとりでできるもん!」って,ホントなの?
その地面がわたしたちを上手に歩かせている
自らの中に閉じることなく,まわりを味方につける!
オドオド,モジモジの正体は?
ロボットたちはドキドキすることはないのか?
オドオドと話そうとする〈トーキング・アリー〉
子どもたちの言葉足らずな発話に学ぶ
〈お掃除ロボット〉のしなやかな方略とは?
いい直し,いい淀みのすすめ!
第5章 コンヴィヴィアルなかかわりを求めて
利便性・効率性というモノサシを再考する
注文をまちがえる料理店
素朴な道具とわたしたちのかかわり
〈○○してくれるシステム〉と〈○○してもらう人〉との微妙な関係
テクノロジーは本当に人を幸せにしているのか?
「なんだか,幸せ!」の形……
「なんだか,幸せ!」な気持ちを共有する
ロボットとの間で「なんだか,幸せ!」を生みだせないものか
ちょっとモノ忘れしてしまうロボットはどうか
レジリエントな社会をどう作りあげていくか
〈関係の中に埋め込まれる!〉という選択
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

はっせー

48
人の力を借りながら活躍する弱いロボット。その開発をしている著者岡田さんのエッセイ+弱いロボットの開発秘話をまとめたのが本書。弱いロボットは人々の役にも立つし癒しにもなる。2024/12/23

すーぱーじゅげむ

10
ゴミ拾いロボットだけど、ゴミはそこにいる人に拾ってもらう。ゴミ箱がよたよた動いているだけ。人間と同じ機能の手を作る予算がないし、ゴミか大事なものかも見分けられないし、そこは人に頼ってしまおう!それが<弱いロボット>。○○する人と○○してもらう人を完全に分けてしまうと、してもらう側が際限なく要求するようになる。自立というのは、依存先をたくさん作って分散させること。全部自分でできることがいい、という考えは息苦しい社会を生む。本当にそうだな、と思える新書でした。2024/10/11

pppともろー

6
前にも著者の同テーマの本を読んだことがあった。完全を目指さない。関係性の中で解決していく。ブリコラージュ。2024/08/31

アカショウビン

5
科学技術は目先の効率、利益(生存)をちらつかせ、格差社会を助長し、管理を強め戦争を激化させるどうしようもないもの、という諦めがあった。しかし科学にもこんな可能性があるのかと感動した。最先端ロボットは何とブリコラージュなのだ。筆者の作った学習共同体は未来形の学校であり、可能性を感じる。自立とは「依存先を豊富にもち、それを分散させ」ること。例えば「注文をまちがえる料理店」(一昔前には普通にあったはずだが)。準備不足の授業。この辺りがコンヴィヴィアルを理解しやすい。防災における指摘も納得。理系学問を見直した。2025/01/01

Mentyu

4
完全無欠を目指さない。自分の弱さを認めて、周りに頼ってみる。そんな弱者の戦略について、著者の半生と、これまで作ってきた「弱いロボット」を参考に考えていく。みんながみんな完璧ではない。でも、強みもある。それを認めて協業関係を作っていくと、より良いチームワークができあがる。つまるところ、自立とは、依存先の多さなのだ。2025/01/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22076938
  • ご注意事項

最近チェックした商品