京都秦家 町家の暮らしと歴史

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京都秦家 町家の暮らしと歴史

  • 著者名:秋元せき/小林丈広/三枝暁子/西村豊
  • 価格 ¥2,860(本体¥2,600)
  • 岩波書店(2024/09発売)
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  • ISBN:9784000616522

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内容説明

一八世紀以来,小児薬「奇応丸」の製造卸売を継承してきた京都の商家・秦家.京の自治や祇園祭を支えてきた町衆としての秦家の歴史を辿りながら,江戸末期の大火後に再建された有数の京町家のしつらいと,そこに暮らす人が受け継ぐ年中行事や,四季を通した日々の営みを,美しい写真とともに伝える.(カラー32頁)※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

目次

はじめに
《カラー口絵》
京町家秦家の暮らし
秦家の四季〈お正月/お彼岸 よもぎ団子作り/正五九/建具替え(六月)/祇園祭〉
薬種業の家 秦家
目次
第一章 ようこそ秦家へ……三枝暁子
秦家の奥へ
秦家の台所
秦家の料理
秦家のお正月迎え①──お餅つき
秦家のお正月迎え②──お供えと祝い膳
お彼岸──よもぎ団子のお供え
お盆
正五九
祇園祭
建具替え
第二章 太子山町の秦家……三枝暁子/秋元せき
1 町家と町をめぐる歴史
京町家とは何か
「町」の成立
「家」と法華宗
秦家と法華宗
祇園祭の歴史と太子山町の成立
2 秦家の成立と変遷
秦家を考える手がかり
太子山町に家屋敷を構える
松屋平右衛門の存在
懐徳堂での遊学
松屋の女主たち
幕末維新期の松屋与兵衛
八代与兵衛=秦宝英のこと
九代目以降の継承過程
3 戦後の太子山町と秦家
秦家のある太子山町──「山町」の空間
「太子山飾場に関する覚書」
祇園祭山鉾の太子山
舁山に車輪をつける
太子山の「収蔵庫」と飾場の変化
近年の太子山町
フォトアルバム 秦家と祇園祭
第三章 薬種業の家としての秦家……小林丈広
松屋与兵衛と奇応丸
太子山町と奇応丸
奇応丸の人気と競争相手
いためずつうじ丸と即治丸
広告と機械化
第四章 京都のいま……小林丈広
1 戦後京都が目指したもの
戦後復興と都市の理念
高度成長とまちづくり構想
古都保存法の制定
市街地景観条例と高さ制限
「人間のためのまちづくり」とは何か
世界遺産の狂騒
2 京町家を守るために
歴史的建造物としての民家
「家」による継承の限界
売買による継承の是非
建造物を守ることと「家」を守ること
参考文献一覧
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アメヲトコ

6
2024年9月刊。京都で昭和末年まで薬種業を営み、今も明治初年の京町家を守り続けている秦家の暮らしを、歴史研究者と写真家とがまとめた一冊です。丁寧な、という言葉が陳腐に思えるほどに、何事にも心をこめて自ら作り、年中行事をしっかりとりおこなう様子からは秦家の人達の並々ならぬ使命感がうかがえ、背筋が伸びる思いがします。2025/01/09

田中峰和

4
どんどん焼けで京都市内の町屋はほとんど消失し、本書で紹介される泰家も明治2年の建築物。山鉾町の西南の端にあって、祇園祭には太子山を繰り出す太子山町。泰家は太子山のご神体である聖徳太子を祀る会所飾りの役割を担う。泰家は江戸初期から昭和61年まで12代にわたって太子山町で薬種業を営んできた商家。初代松屋與兵衛の創業から300年以上の歴史を持つ。幼児死亡率の高かった江戸期の日本では子供の体調に関する関心が高く、夜泣きや疳の虫などに効く奇応丸など漢方薬が重宝された。写真で紹介される町屋建築は見事というしかない。2025/01/26

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