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内容説明
恋の成就のために、文章に凝り、タイミングを図り、工夫を凝らした王朝の人々。「物」にこめられた平安の人々の心を解き明かす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
於千代
2
平安期の手紙について、日記文学や源氏物語から見ていく。恋の物語も、すれ違いも、平安期の人間関係には手紙が不可欠であることがよくわかる。平安貴族の手紙や和歌というと優雅なイメージがあるが、実際には即レスが期待されているなど、実際には当意即妙さが求められて、まるで現代のSNSやメールのようなやりとりがされていたことがわかり、イメージは変わった。2024/12/05
neigechampagne
0
大河ドラマの影響から源氏物語を読み、その流れでこの本を読みました。少し前までメールや手紙は切手を貼って投函していたわけですが、便せんや封筒のデザインを選んだりするあたりは、平安の頃から続く行動なんですね。また、手紙の行き違いで人の気持ちが交錯するあたりは、今読んでもドキドキするものですね。2024/11/23