内容説明
ネコのジョンは、ポート老博士の住み込み助手。門前の小僧よろしく知識を身につけて有能ぶりを発揮しています。そこへ、町の人たちの間に「ゆっくり症」が流行するという事件が勃発。原因はみんなの食べているパンにありと見抜いたジョンは、小麦の産地フラワー島へ、調査のため乗り込みます。謎が謎を呼ぶ展開の中、ついに訪れる大ピンチ……はたしてみごと問題を解決し、アカデミーから「ドクター」と認めてもらえるでしょうか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おすし
24
【児童書小学校中級以上】ポート博士の助手のジョン(ネコ)は町の人たちが“ゆっくり症”になってしまった原因調査に小麦島へ。教訓的な示唆や、おっ、となる名台詞も飛び出すカシコイねこのドクターというシュールさと、ちょいちょいユーモアも散りばめられていて笑っちゃいますが、対象年齢のこどもならそういうの解らなくても冒険譚としてワクワクで面白いんじゃないかな。色々な効用があるキノコが出てくるのが、心が汚れた大人の私には若干ハラハラするけど(笑)2022/01/27
k sato
20
二足歩行の猫・ジョン博士(´▽`)ゆっくり症という謎の病に侵された町。その原因を突き止めるべく、ジョン博士はフラワー島へやってきました。シルクハットにステッキ、黒い鞄の出で立ちで現れた猫。理屈っぽい喋り方は研究者そのもの。小麦に謎を解くヒントがあると仮説を立てたジョン博士は、猫の嗅覚を頼りに原因キノコ・白トリコに辿り着くのです。しかし、あと一歩で問題解決と思いきや、ジョン博士が白トリコの餌食になり・・・キノコの薬効を巧みに組み合わせたストーリー展開はお見事。ジョンが女猫・アマンダに恋する展開も見逃せない。2023/11/01
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
17
『ネコのタクシーアフリカへ行く』で、トムのお父さんであるジョンが登場。今回はそのジョンが若い頃の冒険物語。 フラワー島でゆっくり病が流行り、ジョンの飼い主ポート博士もその病気に…。小麦島じゃなくてフラワー島?そこはメス猫のアマンダにキーワードが! 『司書と先生がつくる学校図書館』より4年生向け。 2019/09/06
Willie the Wildcat
10
知人でもある著者から長男に頂いた作品。久しぶりに次男と読んだが、個性豊かなキャストとともに、トムのお父さんのジョンが”正式”のドクターになった活躍を描いている。ネコ好きでなくても親子で楽しめる一冊。2011/08/02
ぶち
5
地図が付いた冒険のお話は大好物。 子供も大人も、誰もが楽しめるお話です。 キノコのココットが食べたくなりました。 シリーズの他のお話も読みたくなりました。2018/01/10




