内容説明
ある日ふっと現れて、まじめくさった学校をひととき不思議空間に変えては、また去ってゆく謎の「菜の子先生」。ひとたび先生が登場すれば、ウサギの飼育当番は地の底の大冒険に、水泳記録会は雲とたわむれる空中遊泳授業に早変わり。理科の実験では、教室に大草原や大海原、満天の星座までが出てきてしまいます。子どもたちはラッキー・ハッピー・大パニック。あなたも、運さえよければ、丸眼鏡に白衣の菜の子先生に会えるかも!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
49
小学校で「運がよければ」会える菜の子先生に、私は読書メさんのお導きで会えました。他の子と殆ど話さず、本と空想の世界にいた私の小学生時代。うさぎやにわとりと仲よかったから、もしかすると菜の子先生に会えていたかな?研人も茜も喬も智子も、3年3組の子供達も素晴らしいひと時を持てましたね。大人になった今の私には、「運がよければ、また、会いましょう」って、運がいい方ではないので会えないかな。2016/07/21
はる
43
富安さんらしい優しく楽しいファンタジー。不思議な菜の子先生が、困った子どもたちを不思議な世界に誘います。菜の子先生はメアリー・ポピンズのイメージでしょうか。ちょっと厳しそうだけど時々見せる優しさが良いです。物語本篇も楽しいですが短いあとがきが素敵でした。付録の菜の子新聞も遊び心満載で楽しいです。ムジナ探偵局が広告を出してる!2016/05/20
みさどん
26
うまくできている不思議話。長めの読み聞かせにとってもお勧め。今の学校と現代っ子が出てきて飽きない。全4巻読破。菜の子先生がそっけなくて、ありきたりの先生像でないのがいい。夜の学校話の章で、忘れた計算ドリルを学校に取りに戻った男の子に、数の精が「あなたのはこの金のドリル?それともこの銀のドリル?」と尋ねるところに大爆笑。男の子は正直に違うと答え、正直のほうびに両方くれようとするのをもらわなかったのだが、あとで菜の子先生から、「金銀ドリルをもらっておけば計算の天才になった」と聞き、ずっこけるのが愉快。2014/03/19
くりきんとん99
23
以前読んだ「ふたつの月の物語」とは全く違う世界観。でも懐かしいこの感じ。菜の子先生に出会えた子どもたちはホントに運がいい。2015/05/30
深青
20
菜の子ちゃんのお話を読んだので、先生のお話も手にとってみました。こちらもとても素敵。神出鬼没の菜の子先生。先生に会えたら、不思議な冒険の始まりです!動く筈のないものが動いたり不思議な実験をしてみたり…読んでいてワクワクしちゃいました。菜の子先生もミステリアスでとても素敵です。後書きも良かったですよー。本当にどこかに手紙が落ちてるのかと思って、もう一度最初から読んじゃいました(笑)残念ながら見つけられなかったけれど…。2015/05/17
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