集英社インターナショナル<br> AIなき世界に戻れるか? 物理学者、17の思考実験(インターナショナル新書)

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集英社インターナショナル
AIなき世界に戻れるか? 物理学者、17の思考実験(インターナショナル新書)

  • 著者名:須藤靖【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 集英社(2024/09発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784797681444

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内容説明

AIが人類の存在を脅かし始めたとき、私たちはAIなしの世界に戻ることができるのか? 80年近く前に数学者チューリングが問うた「機械は思考できるか」という根源的疑問に立ち戻り、AIと共生する未来を探っていく。また、この宇宙が例外なく法則に支配されている理由を求め、その不自然さを説明できるマルチバース宇宙論について綴る。さらにアインシュタイン、シュレーディンガーら著名な物理学者の知られざる人生など、自由な発想とユーモアで世界の本質を描く科学エッセイ集。

目次

はじめに
AIなき世界に戻れるか?
我々は宇宙人をどこまで理解できるのか
ラマヌジャンマシン
物理学者は自由だ
マルチバースとしてのメタバースをめぐるメタな考察
アインシュタインは本当に「人生最大の失敗」と言ったのか
火星と宇宙植物学
眠れなくなる桁の桁の話
ブラック天文学:24時間戦えますか
中国と三体世界
基礎科学とヘッジファンド
ウウウウウウーーーUFO!
フラットアーサーの言い分
「わかる」という意味
門前のAI習わぬ経を読む
世界を切り刻む科学とありのままに愛でる科学
土佐から望む宇宙の果て
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

クリママ

39
著者は宇宙物理学者。東京大学出版会の月刊誌に掲載された中の17編。ユーモアと自虐さえある文章。「AIが人類の存在を脅かしそうになったら、電源を引っこ抜くかハンマーで壊してしまえばいい」という解決策を主張する高年齢者が少なくない。…AIという単語から想像される実態に対する解釈の違いが大きいことにも気づかされた。とあったが、高年齢者の一人として、専門の学者が推測すればこうなるのかと、SFもぶっ飛ぶ未来予想に驚く。AIなしには何もできない人間を再生産する依存社会。便利と快適さを追い求めた末の未来は恐ろしい。2024/12/26

tetsu

13
★5 これはいい。物理学者の本だけどとても読みすくユーモアにあふれている。本文以外の注記がまたいい味を出している。知的好奇心をくすぐる高知県愛溢れるお勧めの一冊。今年まだ2か月半残っているけれどいまのところ間違いなく今年一番の本でした。2024/10/19

はやたろう

12
タイトルにひかれて読みましたが、17ある過去記事のまとめ本で、その1つとしての記事でした。なので何もわかりません。ほかの記事も物理学者目線で、よくわからないことだらけ。2025/03/07

mat2

8
須藤先生の本はほとんど読んでるのですが、UP(東京大学出版会)で発表されたものは読めておらず、須藤先生の大ファンの当方にとってはこの本は絶大的に有難いです。第14話「わかるという意味」、これはとても共感できます。方程式を自分で解くと何故か分かった気になる、先人が考えた方程式の意図のようなものが伝わってくる。 須藤先生にはいつか宇宙物理学を題材とした小説(SF)を書いてほしいと常々思っているのですが、この勝手な夢想が現実になることは果たしてあり得るのか・・AIに予想してもらおっと。2025/06/01

鬼山とんぼ

8
面白い。現代版の徒然草のたぐいと感じた。お茶大の哲学教授土屋賢二の本と読後感が非常に似ているが、物理学とか哲学などそこはかとない対象に向かいてひねもす思いをめぐらしていると、あやしうこそ物狂おしくなって心に移り行くよしなし事を書きなぐらねば収まりがつかなくなったのだろうと同情する。内容は専攻分野に沿ったユーモア系娯楽読み物と思えるのだが、なぜか中央区の立派な図書館では土屋氏のものは哲学の棚に、須藤氏のものは自然科学の棚に置かれていた。図書館員は内容を確認せずに並べているのだな。同年生まれ同窓生のボヤキ。 2025/03/02

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