内容説明
歌舞伎についての深い知識と斬新な解釈で、演劇ファンから熱い注目を浴びる劇団・木ノ下歌舞伎主宰の著者初の単著。『東海道四谷怪談』『道成寺』『義経千本桜』……古典芸能の舞台となった土地を旅する紀行文。フィクションでありながら、なぜその土地が選ばれたのか。そこには、土地の歴史やそこに生きた人々が引き寄せた必然性があった。演劇人ならではの視点で、旅を通じて物語の背景を探り、生きた人間の物語として読み直す新しい紀行。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
空のかなた
16
木ノ下歌舞伎を立ち上げたのが著者。古典をベースに現代解釈を加え上演する。「道成寺物語り」編。安珍像と共に安置されている清姫像は穏やかな表情。蛇体と化す人間の心の恐ろしさや燃えるような執着心を経た後の姿か。女が蛇体(龍等も)に変化する話は他にもある。「法華経」、豊玉姫も海の神の娘であり、真の姿は八尋鰐(ワニ)だが女体となり山幸彦と婚姻する。どの章も古典の現地を実際に訪れている。「義経千本桜」では流転する義経編、奈良吉野を語る。徹底した合理主義者でもあった静御前との別れが義経にとって致命的でもあったとも。2025/02/01
Go Extreme
3
わたしの天神さま―京都/芹生・園部『菅原伝授手習鑑』 ものがたりの寺―和歌山/道成寺『道成寺物』前編 荒ぶる神々の地―和歌山/真砂の里『道成寺物』後編 ナニワをつらぬく物語―大阪/住吉『夏祭浪花鑑』前編 ナニワをえぐる物語―大阪/日本橋・高津『夏祭浪花鑑』後編 物語の力―山口/壇ノ浦『義経千本桜』二段目 都市を切り取る眼―東京/『東海道四谷怪談』前編 境目の物語―東京/『東海道四谷怪談』後編 苦しみの道行―大阪/俊徳道『摂州合邦辻』 義経の風景―京都・滋賀『勧進帳』前編 義経の海―敦賀・小松『勧進帳』後編2024/09/03
takao
0
ふむ2025/04/22
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