資本主義が人類最高の発明である:グローバル化と自由市場が私たちを救う理由

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資本主義が人類最高の発明である:グローバル化と自由市場が私たちを救う理由

  • ISBN:9784910063379

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内容説明

「リベラル」も「保守」も、実は資本主義を理解していない。今こそその真価を知るべき時だーー。
★「脱成長せよ」「トップ1%が搾取」「格差と不幸の元凶」etc.……データを見れば、すべて間違いだった!
★資本主義の「真価」と「本質」を、豊富なデータと根拠で示す世界的話題作、ついに邦訳。
★フィナンシャルタイムズ紙、エコノミスト誌ほか絶賛の嵐!
★イーロン・マスク、異例の推薦。
「資本主義が正義である理由が完璧にわかる名著。特に第4章を読んでほしい」
★「できるだけ多くの人が本書を読んで、人類がいまや手にしている強みと今後の発展につながる叡智を、改めて認識しなおしてくれることを願いたい」ーー山形浩生


資本主義を打倒せよとかグローバリストをブチ殺せとか、そういう極端な主張をしても何の役にもたたない。
最終的には個人の創意工夫を信じ、なるべく競争原理を活用することで、経済や社会の活力を維持する――それが重要なことだ。
市場が万能だと思う必要はない。しかし市場がかなり大きな力を持っているし、価格の持つ情報を通じて人々をまとめる能力を持っているのも事実だ。ここ数世紀にわたる人類の空前の発展は、まさにその力をうまく活用できるようになったおかげなのだ。
それを続けようじゃないか、と本書は述べる。
できるだけ多くの人が本書を読んで、人類がいまや手にしている強みと今後の発展につながる叡智を、改めて認識しなおしてくれることを願いたい。
ーー山形浩生(訳者解説より)


・「強欲な資本家」がいなければ「貧乏人」はもっと貧しくなる
・全億万長者の資産を分配しても、貧しい人の生涯所得は「27万円」しか増えない
・世界の課題を解決するのは「再分配」ではなく「経済成長」
・「脱成長」は地球温暖化を悪化させる
・グローバル化のおかげで、世界の貧困率は過去20年で「70%」下がった
・資本主義下でお金を儲けるには「利他」と「協力」が不可欠
・資本主義以前のほうが、「搾取」も「環境破壊」もひどかった
・「個人主義社会」のほうが献血、骨髄・臓器提供、人助けの参加度が高い
・金銭的インセンティブは人々の「公共の精神」を奪わない
・資本主義はゼロサムではなく「プラスサム」ゲーム

【目次】
はじめに
第1章 資本主義は世界を救う
第2章 経済成長はなぜ必要?
第3章 自由市場は労働者を救う
第4章 トップ1%はなぜ必要?
第5章 独占企業は悪なのか
第6章 産業政策がダメなわけ
第7章 中国経済、虚像と実態
第8章 地球温暖化と資本主義
第9章 人生の意味と資本主義
おわりに
原注
訳者解説

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

120
「お金で幸福を買えるのか否か」との問いかけに、本書はイエスとする立場から資本主義を擁護する。人は経済的に余裕が出て初めて周囲と協力し、貧困に苦しむ者を減らし、技術発展を実現できるのだと。金持ち喧嘩せずで戦争を避け、気候変動対策も実行できるとする露骨な金銭万能主義を嫌悪する人もいるが、旧ソ連や南米など社会主義が経済を破滅させた事例は幾らでもあるし、そんな国ほど失政を隠すため独裁政治に陥る。一定の規制を設けた自由市場と競争原理を活用すべきとは、極端な主張が幅を利かす昨今に穏健中道政策を再吟味する機会を与える。2025/02/20

壱萬参仟縁

49
M図書館。2023年初出。重要箇所はゴシ太活字。文化戦争は、均質なアイデンティティを押し付けるゼロサムゲーム。対し、資本主義は、プラスサムゲーム(28頁)と肯定している。市場経済は協力と交換の話(30頁)。だが、著者は市場経済の影、闇の部分を見過ごしているのでは? 世界の分配不平等は、資本主義の分配が不均等で生じるという(43頁)。であれば、分配が均等になる道を示すべきだ。アフリカが全部でダメでなく、ボツワナやモーリシャスは成功しているという(50頁)。2025/08/16

りょうみや

28
まさにタイムリーなアンチトランプ関税本。資本主義、自由貿易、規制撤廃で世界の問題がどれだけ改善され発展して個人の幸福度が上がったのかを熱く語っている。ただ地球温暖化に関しては市場任せではなく色々と考えてなくてはいけないスタンス。教育などの公共財のことも触れてほしかった。主張はわかりやすいが文章は読みやすくない。2025/05/24

ta_chanko

22
左派からは資本主義や新自由主義が格差や悪の元凶のように言われるが、実際には資本主義が世界の貧困を著しく減らし、便利で豊かな社会を実現してきた。国家による統制や方向づけは不要。自由な経済活動こそがイノベーションの源泉。試行錯誤を繰り返し、自ら失敗の責任を取ることでしか、新たな偶然の発見は得られない。温暖化などの環境問題も、禁止や制限ではなくイノベーションによって解決に向かう。産業革命以来、人々の暮らしは著しく良くなってきたし、これからも世界はもっと良くなっていく。2024/11/22

ossan12345

18
タイトルのとおりだと思います。書かれていることは至極常識的で翻訳もとても読みやすい。今や当たり前の資本主義と自由市場が、歴史を振り返ってみればここ数世紀に特有の稀有な状況だと改めて認識し、その効用と有難味をもっと嚙み締めないといけない、と思った。人はその動物的・おサル的特質から、ともすれば専制や独裁に親和性を感じやすいのかもしれませんね。2025/01/11

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