内容説明
飛び込み自殺を図り、死亡したひとりの女性。
なぜか、母親を名乗る女性が二人現れて。
二人の母親が、娘の死の真相に迫る衝撃のミステリー!
うだるような真夏日、ひとりの女性が駅のホームに飛び込んだ。そこに、なぜか母親を名乗る二人の女性が現れる。
性格も家庭環境も全く異なる二人の共通点はただひとつ。娘のことを何も知らない。
死んだのは自分の娘なのか。なぜ、死んだのか。違うなら自分の娘はどこにいるのか。二人の母親は、娘たちの軌跡を辿り始める。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
470
作家は、やむにやまれぬ思いから小説を書くこともあるだろう。また、こんな風な物語が(あるいは、こんな風に語れば)面白いだろうとの趣向から小説を書くこともあるに違いない。本書は、その後者のタイプ。すなわち、そこでは趣向(トリックといってもよい)と語り口が生命である。辻堂ゆめは、これまでに何作も書いてきた作家てあり、かなりに多作である。本書の語りも手慣れたもので、視点の移動も巧みである。ただ、作家本人はいいアイディアだと思ったかも知れないが、そもそも基本的な設定そのものに多大な無理があることは否めない。⇒2026/02/19
starbro
391
辻堂 ゆめは、新作中心に読んでいる作家です。本書は、W毒母親イヤミス青春譚の佳作でした。彼女達は、今後どうするつもりでしょうか❓https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344043480/2025/01/04
はにこ
231
娘が自殺。2人の真逆な母親。本当はどちらの子どもだったのか?多分だけど、顔半分なくなってたらDNA判定すんじゃないかな。遺留品あっても。は置いといて、この謎、まさかの結果だったな。2人だけの世界すぎて怖い。。こんな生き方、いつまでできるんだろうね。2025/01/23
イアン
191
★★★★★★★★★☆タイトルが意味深な辻堂ゆめの長編。列車に撥ねられ自殺した娘の遺品から別人の財布とスマホが発見される。それらを返却するため呼び寄せた女性は、遺影を見るや「自分の娘だ」と訴え始め――。名乗り出る2人の母親と、やがて明らかとなる不可解な二重生活。死んだのはどちらの娘で、なぜその悲惨な決断を選択せざるを得なかったのか。嫌悪感を抱かせる人物のオンパレードなため万人受けはしないだろうが、DNA型鑑定や芸能人結婚のニュースが衝撃への前フリとしてよく効いている。湊かなえの『告白』に並ぶイヤミスの白眉。2025/12/04
モルク
183
電車に飛び込み自殺をした若い女性。彼女を自分の娘だと主張する二人の母親。歪な家庭環境の鈴と母の期待が高かった詩音、整形により瓜二つのとなった二人だが自殺したのはどちらなのか…娘を想い改心する母親と思いきや真相はとんでもない方向に…いやぁびっくりした。昔は家の電話で子供の交友関係はある程度把握されていたけど携帯電話の普及によりそれも難しくなった。子供のことって知っているようで案外知らないものかも。何とも後味の悪い作品だった。2025/01/29
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