構造主義の冒険

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構造主義の冒険

  • 著者名:上野千鶴子
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
  • 勁草書房(2024/10発売)
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  • ISBN:9784326151448

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内容説明

構造主義を超えるどんな社会科学方法論もまだ登場していない、と言い切る著者は、本書で構造主義の有効性を確かめさらに一層洗練させようとはかる。

目次

はしがき

I

1 構造主義入門
 1 構造主義の立場
 2 構造主義の成立
 3 構造主義から記号学へ
 4 現代社会と構造主義

2 カオス・コスモス・ノモス――聖俗理論の展開
 序 構成主義の思潮と聖俗理論
 1 聖俗理論の現況
 2 カオス・コスモス・ノモス
 3 通時分析と三元論
 おわりに

II

3 異人・まれびと・外来王――または 「野生の権力理論」
 1 はじめに
 2 フィジーの「外来王」と「支配の正統性」
 3 「野生の権力理論」
 4 比較文化の課題
 5 文化カテゴリーとしての「まれびと」観念
 6 モデルと現実
 7 支配視点から被支配視点へ――「今昔物語」の位相
 8 「遠野物語」と「異人神格」
 9 文化の変容装置

4 異常の通文化的分析
 1 はじめに
 2 異常とは何か
 3 異常創出のメカニズム
 4 「異常」の類型と「社会」の類型
 5 異常の一般理論
 6 結論――異常の応用科学へ向けて

5 バーガー―われらがシャーマン――新保守主義のゆくえ
 1 「意味学派」の巨頭
 2 社会学という病い
 3 社会学的相対主義
 4 シャーマンとしての社会学者
 5 新保守主義者のゆくえ
 6 認識の荒野
 付論1 書評/バーガー他『故郷喪失者たち――近代化と日常意識』
 付論2 書評/山口節郎『社会と意味――メタ社会学的アプローチ』
 
III

6 構造主義の認識論――レヴィ=ストロースの場合
 序
 1 方法的公準
 2 発達する構造
 3 構造了解の方法
 4 メタ・ストラクチャー
 5 構造主義的理解とは何か
 結語

7 レヴィ=ストロースの社会フロイディズム
 1 レヴィ=ストロースとフロイト
 2 円錐モデルと逆円錐モデル
 3 レヴィ=ストロース批判
 4 結語

8 発生的構造主義へ向けて
 1 パラダイムとしての構造主義
 2 比較と総合の試み
 3 構造分析論と構造発生論
 4 新たな総合

あとがき
参考文献
初出一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

takeapple

12
これも卒論の参考文献にしたやつ。上野千鶴子は、フェミニストというより若手の人類学や社会学の研究者というイメージが強かった。「セクシィ・ギャルの大研究」なんてベストセラーだった。構造主義人類学とかモースとか記号論とかまた読んでみたくなった。2021/06/20

ふみ

11
実は上野さんの著作で印象に残ってるのはこの1冊です。なんのこっちゃ分からんでググりつつめためた苦労して読んだ。大学生の頃、教科書以外でマトモに読んだ本はこれくらいかもしれない。でも、知ってます?ここ数年の高校の教科書ではレヴィ・ストロースってほんの3行で纏められてんだってさ(笑)

リカステ

7
浅く速く、興味の向くところや理解できるところを中心に読んだ。異常の通文化分析とかその辺りは好き。2017/09/25

0
上野節は好きだけどこれは頭が痛い.5章でバーガーが好きになった.読んだことないけど.2011/11/25

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