ラディカル・フェミニズム再興

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ラディカル・フェミニズム再興

  • 著者名:江原由美子
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 勁草書房(2024/10発売)
  • ポイント 22pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326651283

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内容説明

「女の立場」に固執することは,もはや不毛である。性の平等を指向する普遍的価値観へ,いま発想の転換を促す。90年代フェミニズムの画期を示す斬新な視角からの問題提起。

目次

はしがきにかえて
-フェミニズムは「女のもの」か-

「商業主義」化批判の陥穽
-普遍的な価値前提の明示化を-
  1 フェミニズム論の現在
  2 フェミニズムは商業主義化したか
  3 商業主義批判とはなにか 
  4 有名人フェミニストを生んだ背景
  5 フェミニズムのとまどい
  6 暗黙化されてきたフェミニズムの価値前提
  7 普遍的価値前提の明示化は危険か
  8 フェミニズムに参入する女性たち
  9 いかにして価値前提を明示化していくのか
  10 フェミニズムの九〇年代

I
ラディカル・フェミニズムの再興
  1 マルクス主義フェミニズムはラディカル・フェミニズムを乗り越えたか
  2 ラディカル・フェミニズム理論とは何か
  3 社会理論における革新
  4 ラディカル・フェミニズム理論の革新性
  5 精神分析から行為分析へ -フロイトを越えて-

フェミニストは労働がお好き?
  1 フェミニストは労働がお好き?
  2 家事は労働か
  3 労働/非労働の政治学文脈から見た家事労働論
  4 女性身体と労働カテゴリー
  5 労働神話の解体に向けて

簡単なようでむずかしい女らしさ批判
  1 トランス・セクシュアリティの二重性
  2 フェミニズムはラディカルでスキャンダラス
  3 女らしさイメージの否定という性の越え方
  4 フェミニスト・イメージヘの反発と抵抗
  5 警戒解除信号としての女らしさ
  6 身体に合わない窮屈な少女性

反フェミニズム意識の台頭
  1 素直な若者たちとフェミニズム
  2 フェミニズムが命令する?
  3 個人生活介入拒否と反フェミニズム意識
  4 「私はフェミニストではない」
  5 個人のアイデンティティ・性別カテゴリー・フェミニズム
  6 反フェミニズム意識とフェミニスト男性憎悪説
  7 フェミニズムは女性カテゴリーから離れるべきか

女性学の定義をめぐって
  1 女性学の発展と現状
  2 女性学への疑問
  3 女性学の定義をめぐる二つの立場
  4 研究主体としての女性

II
セクシュアル・ハラスメント分析講座入門
  1 セクシュアル・ハラスメントを勝手に解読する
  2 セクシュアル・ハラスメントってなあに
  3 セクシュアル・ハラスメントはなぜむずかしいか

親しさといやがらせは分けられないか
  1 ほとんどの女性は親しさといやがらせを区別している
  2 性にかかわる話題は女性を傷つけがち
  3 女性たちの性的関心の構造は男性とは異なる
  4 女性はだれもみな違う
  5 セクハラは個人的好き嫌いの問題か
  6 公正で寛容な社会規範に向けて

不適切な服装とセクシュアル・ハラスメント

日常生活の道徳性

III
よい結婚の二つの意味
-男性結婚難時代の女性の選択-
  1 女性たちは二つのよい結婚の間を揺れ動いている
  2 経済的資源も時間的資源も手放せない
  3 女性の判断基準の変化に気づいていない男性たち
  4 男性たちにもダブル・バインドがかせられはじめた
  5 欲張りな要求がよりましな未来につながる

つくるものとしての家族
  1 つくるものとしての家族
  2 核家族の向こう側
  3 家族間の連帯へ

変わらない男性・変わる男性

天皇の具体の身体を見据えることが第一歩
ほか

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