内容説明
性の商品化、ミス・コン、選択的中絶、フェミニズムと近代など4つのテーマを選び,論争の活性化を促す。議論を尽し、思いを尽してフェミニズムを作る。
目次
はじめに
第一章 売春のどこがわるい[橋爪大三郎]
1 革新トルコまで
2 トルコ売春の実態
3 反売春の言説
4 <性>空間の曲率
5 売春のどこがわるい
第二章 よりよい性の商品化へ向けて[瀬地山角]
1 性の商品化をめぐる言論状況
2 性の商品化とは
3 売春・ポルノ・ミスコン
4 まとめ
第三章 「美しいもの」における平等――フェミニズムの現代的困難[吉澤夏子]
1 「ミス・コンテスト問題」の発見
2 「女の状況」――性愛的水準の重要性
3 社会的文脈と個人的文脈
4 「美しいもの」における平等の困難
5 ミス・コンテスト批判の陥穽
第四章 ルサンチマン型フェミニズムと解放のイメージ――エコ・フェミ、エモ・フェミ、エリ・フェミを超えるために[井上芳保]
1 なぜ、敢えてミス・コン問題なのか
2 近代社会システムにおける女性の位置
3 ルサンチマン型フェミニズムとシュトレーバー型フェミニズム
4 「それでも私はミス・コンは嫌いだ」と言えるフェミニズムへ
第五章 出生前診断・選択的中絶をどう考えるか[立岩真也]
1 考察の開始
2 技術・議論の現状と本稿の論点
3 「本人の不幸」という論理は成り立たない
4 抹殺とする批判は採らない
5 障害者差別だと言えるか
6 私たちの都合の問題である
7 誰の権利でもない
8 他者を決定しないという選択
9 どのような道があるか
第六章 フェミニズムにおける「近代」主義論争――フェミニズムはどのように「近代」を問うべきか[坂本佳鶴恵]
1 「近代」の問題化
2 男女平等化の二つの戦略
3 フェミニズムは近代をどう論ずるべきか
4 フェミニズムにおける「近代」主義論争が意味するもの
第七章 日本フェミニズムにおける「近代」の問題[杉原名穂子]
1 フェミニズムと「近代」
2 明治啓蒙期の女性解放論における近代的論理――福沢諭吉の議論
3 女権論と母権論における近代的論理
4 日本近代の問題
第八章 フェミニズム問題への招待[江原由美子]
1 問題としてのフェミニズム
2 「性の商品化」の是非をめぐって
3 ミスコンの是非をめぐって
4 「選択的中絶」の是非をめぐって
5 フェミニズムと近代
6 フェミニズム批判を超えて
参考文献
執筆者紹介
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