フェミニズムの主張

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フェミニズムの主張

  • 著者名:江原由美子
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 勁草書房(2024/10発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784326651382

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内容説明

性の商品化、ミス・コン、選択的中絶、フェミニズムと近代など4つのテーマを選び,論争の活性化を促す。議論を尽し、思いを尽してフェミニズムを作る。

目次

はじめに

第一章 売春のどこがわるい[橋爪大三郎]
 1 革新トルコまで
 2 トルコ売春の実態
 3 反売春の言説
 4 <性>空間の曲率
 5 売春のどこがわるい

第二章 よりよい性の商品化へ向けて[瀬地山角]
 1 性の商品化をめぐる言論状況
 2 性の商品化とは
 3 売春・ポルノ・ミスコン
 4 まとめ

第三章 「美しいもの」における平等――フェミニズムの現代的困難[吉澤夏子]
 1 「ミス・コンテスト問題」の発見
 2 「女の状況」――性愛的水準の重要性
 3 社会的文脈と個人的文脈
 4 「美しいもの」における平等の困難
 5 ミス・コンテスト批判の陥穽

第四章 ルサンチマン型フェミニズムと解放のイメージ――エコ・フェミ、エモ・フェミ、エリ・フェミを超えるために[井上芳保]
 1 なぜ、敢えてミス・コン問題なのか
 2 近代社会システムにおける女性の位置
 3 ルサンチマン型フェミニズムとシュトレーバー型フェミニズム
 4 「それでも私はミス・コンは嫌いだ」と言えるフェミニズムへ

第五章 出生前診断・選択的中絶をどう考えるか[立岩真也]
 1 考察の開始
 2 技術・議論の現状と本稿の論点
 3 「本人の不幸」という論理は成り立たない
 4 抹殺とする批判は採らない
 5 障害者差別だと言えるか
 6 私たちの都合の問題である
 7 誰の権利でもない
 8 他者を決定しないという選択
 9 どのような道があるか

第六章 フェミニズムにおける「近代」主義論争――フェミニズムはどのように「近代」を問うべきか[坂本佳鶴恵]
 1 「近代」の問題化
 2 男女平等化の二つの戦略
 3 フェミニズムは近代をどう論ずるべきか
 4 フェミニズムにおける「近代」主義論争が意味するもの

第七章 日本フェミニズムにおける「近代」の問題[杉原名穂子]
 1 フェミニズムと「近代」
 2 明治啓蒙期の女性解放論における近代的論理――福沢諭吉の議論
 3 女権論と母権論における近代的論理
 4 日本近代の問題

第八章 フェミニズム問題への招待[江原由美子]
 1 問題としてのフェミニズム
 2 「性の商品化」の是非をめぐって
 3 ミスコンの是非をめぐって
 4 「選択的中絶」の是非をめぐって
 5 フェミニズムと近代
 6 フェミニズム批判を超えて

参考文献
執筆者紹介

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

misono

0
「フェミニズムは確かに、従来の枠組が呈示できなかった問題群を探りあてた。その問題群自体の提起は非常に新鮮であった。けれどその問題群に対して、フェミニズムは十分議論を尽くさないままに性急に解答を与えようとしているのではないか。」(p264, 江原自身による箇所) 本書は題名から素朴に期待されるような「フェミニズムの主張をまとめた本」ではありません。社会学者達がフェミニズムを批評的に論考するものです。昨今の「アンチフェミ」が目指す理想のスタイルかもね……。良い本ですよ。2021/08/18

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