忘れられたアダム・スミス - 経済学は必要をどのように扱ってきたか

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忘れられたアダム・スミス - 経済学は必要をどのように扱ってきたか

  • 著者名:山森亮
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  • 勁草書房(2024/10発売)
  • ポイント 30pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326154876

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内容説明

経済学の父、アダム・スミス。その理論において「人間の必要」は枢要な位置を占めていた。スミス、メンガーからポランニー、カップ、タウンゼント、セン、フェミニスト経済学まで、必要概念の意味を発展させようとしてきた今日につづく議論を追い、現代社会における必要についての理論的展開を示す。もう一つのありうべき経済学とは。

目次

序 章

第1章 スミスの「見えざる手」──必要の有限性
 1 はじめに
 2 『道徳感情論』における「見えざる手」の論理構造
 3 必要の有限性と経済学

第2章 スミスの「革靴」──必要の間主観性
 1 はじめに
 2 亜麻布のシャツと革靴
 3 必要の認識論と存在論
 4 経済学における主観主義とスミス

第3章 スミスの「未開人」──必要は静態的か進化的か
 1 「必要充足テーゼ」の理論
 2 「必要充足テーゼ」と事実認識
 3 一八世紀の賃金と必要についての言説
 4 「高貴な未開人」と「野卑な未開人」

第4章 メンガーの「魔法の杖」──必要の認識論的限界と市場の限界
 1 はじめに
 2 『経済学原理』第二版
 3 『経済学原理』第一版
 4 『原理』第二版への理論的批判
 5 『原理』第二版への文献学的批判
 6 メンガーの「必要/欲求」の存在論と認識論再訪

第5章 メンガーの遺産──経済の二つの意味・必要・エコロジー経済
 1 はじめに
 2 ポランニーと経済の二つの意味
 3 経済の二つの意味と必要/欲求概念
 4 K・W・カップと必要概念
 5 持続的開発と必要

第6章 スミスの遺産──「相対的貧困」は無くならないのか
 1 はじめに
 2 「貧困の再発見」とピーター・タウンゼンド
 3 アマルティア・センによる相対的剥奪概念への存在論的批判
 4 すれ違う「論争」とその後
 5 タウンゼンドとセンの共通点とスミス的存在論と認識論
 6 相対的貧困をめぐる理論的混乱を解きほぐす

第7章 「見えざるハート」──フェミニスト経済学と必要概念
 1 はじめに
 2 フェミニスト経済学の誕生
 3 フェミニスト経済学と必要概念
 4 必要とケイパビリティ再論

終 章

あとがき
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Mc6ρ助

17
『タウンゼンドは相対的剥奪を以下のように定義する。すなわち「社会の中で共通の、あるいは習慣となっている食事や娯楽、規範、サービス、活動などの欠如や不適切な充足」である(Townsend, 1979, p.915)。(p171)』爺さまにとっては難読書認定だったが、相対的貧困の意味付けは理解できてそれが所得の中央値の50%で処理されては危険であることもわかった。コロナの元でエッセンシャルが何か身にしみたはずの我々はいまだにそのワーカーに報いられるようにはできていない。欲望の経済学に必要の経済学は勝てるのか?2024/12/20

Akiro OUED

1
経済学における必要概念は、多面的に定義される。他者が定義した必要は、それを押し付けられた人の欲求とすれ違う。逆に、国民の欲求を、それとズレた必要に翻訳することが霞が関官僚の習性なのかもね。コメが不足して、その必要に気が付く。必要とは何か。案外、答えにくい問いだった。好著。2025/05/04

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