内容説明
いい人生を送るために、もっと本屋さんに行こう。
愛される書店の秘密を探るこの本が、
そんなふうに思うきっかけになってくれたら、 とてもうれしい。
(本書「はじめに」より)
イギリスでは、独立系書店の数が過去6年連続で増加し、
20年以上にわたって続いていた書店減少の傾向が確実に反転したと言われます。
電子書籍やオンライン書店ももちろん普及しているなか、
なぜ人々は、本屋さんで本を買いたくなるのでしょう――。
そこには、毎日でも通いたい、友達にも紹介したいと思わせる
納得の店づくりがありました。
本屋さん好き、街歩きが好き、
イギリスの街並みが好き、カフェめぐりが好きな人も必見!
『世界で最も美しい書店』、『世界の美しい本屋さん』他、 多数の“本屋さん本”を手掛けてきた著者が
インタビューと間取りレポートから読み解く、写真とイラスト満載の一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばう
58
日本もそうだけれどイギリスでもやはり書店の数は減る一方だったという。それがロックダウンの影響もあってか近年増え続けているらしい。それも立系書店が。本書には個性豊かな書店ばかり19店が紹介されています。中には元銀行や駅舎を改装した店も。それぞれ写真も豊富で何より店内の全体図を描いたイラストがわかりやすくお店の雰囲気を伝えていて良かったです。考えてみると私が知っている書店は大型書店ばかり、この本に登場するような本屋さんは私の住む町では見かけない気がするからとにかく羨ましいなぁ。見ているだけでも楽しい本です。2025/08/10
鴨ミール
37
日本では書店が減少してきている。そもそも、書店とはどんな役割があるのか?ただ、本を買うだけならネットで買える。しかし、手にして見て新しい本との出会いがあることもある。この本を読んで、やはり文化の違いを感じた。書店は本を売るところだが、英国の本屋は人と人がまず出会い、そこから本に出会う。交流があるのだ。会話もなく、セルフレジで買える日本とは大違いである。若者や子どもや大人が、それぞれのスペースで本を選べる。こうした書店の存在意義は大きい。画一的な大きな書店ばかりの日本も、そろそろ方向転換するべきだ。2024/11/14
まふぃん
20
英国の本屋さんは個性的な感じが多いのかな?! カフェ付きや絵本の本屋さんとかは見たことあるけど、船の本屋とか日本にあるなろうか? 英国も日本も実店舗は残って欲しいよね。2024/07/23
ふう
19
いつか英国に行ったなら、行くしかないでしょ、というほどの素敵な本屋さん。旧駅舎で犬を連れて暖炉の前のソファでゆったり読書できる本屋さん、写真がどれも美しくて憧れる。キングズクロスの運河に浮かぶ船の本屋さん。至高のビジュアル本専門店。誰をも歓迎するLGBTQ+書店。もちろん児童書専門店も素敵だし、大型店舗での児童書コーナーも見るからに楽しそう。2025/02/11
tom
19
良い感じの本屋が多数。でも、本屋はイギリスにある。イギリスに本を買いに行くなんてありえない。英語の本を読むほどの時間はない。だから、この本は羨望と嫉妬を抱えながらパラパラとめくる。私が10代の終わりから20代の前半、大阪梅田には旭屋書店のビルがあった。欲しい本があって行く。その本の周辺に面白そうな関連本がある。そして想定外の出費。でも喜んで持ち帰る。そんな本屋だった。私の住む町にもそんな本屋が一軒あったけれど、しばらく前に閉店した。眺めて楽しみ、買って嬉しい。そんな本屋、周囲には見当たらない・・・2024/12/24