内容説明
「鎌倉殿」と呼ばれ、武士の世をつくりあげた源頼朝。その鎌倉幕府の「公式レポート」、『吾妻鏡』の世界へようこそ!源頼朝、北条義時、後鳥羽院、北条政子…鎌倉時代を彩るオールスターが勢ぞろい!【著者より】なぜ、源氏将軍はたった三代で断絶したのか?政治の実権を握った北条氏とは何者なのか?鎌倉幕府の歴史を記録した『吾妻鏡』をひもといていきましょう。……板野博行「武家の世」は、こうしてつくられ、もみくちゃに・源頼朝は「後顧の憂い」を徹底的に絶ったはずだったのに…・北条氏の「家柄ロンダリング」とは・尼将軍・北条政子は「女スパイ」だったのか・北条義時は将軍家を滅ぼした「逆臣」なのか・「御恩は山より高く、海より深い」――世紀の大演説・最強上皇・後鳥羽院はなぜ「承久の乱」に負けたか・鎌倉殿の十三人――「最後に笑った」のは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
129
大河ドラマの内容から先にいくと読んでいてもついていけなくなってきた。小栗旬の義時にすっかり好感を持ってしまっているからか、後半の冷血ぶりを読むと、今後の大河の進み方が何とも気が重い。正子の演説の説得力は良く分かったが、彼女が自分の息子に対し、どういう思いを持っていたのかが触れられていない。2022/07/04
モルク
119
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のこれまでを復習し、これからを予習するために手に取る。とてもわかりやすかったが「えっ?そんなことが…」というような新たな発見はなかったけど、これからさらにダークになっていく義時そして三浦義村の動きに注目したい。それにしても毎回主要な人物が殺されていく。私は早くも総集編はどうするのだろう、どの部分、人をカットするのか気になっている。2022/08/25
ひろし
91
遅まきながら、鎌倉殿の13人のバックグラウンドを手っ取り早く知ろうと買い求めた一冊。鎌倉幕府の、というか北条氏の正史と言える「吾妻鏡」は、北条氏に都合よく書かれているところがあるそうで、それを同時代の書物である「愚管抄」の作者が信ぴょう性を補足しながら説明する体をとっている。主な人物、事件と大まかな流れがわかるので、これで途中からでもドラマについていけそう。鎌倉幕府といえば頼朝、その弟は義経くらいに思っていたが、北条氏が権力の座を源一族から絡め取ってゆく様子がよくわかる。2022/11/23
ま~くん
90
大河ドラマを観ていたので、本当に面白い程スルスル頭に入り、尚且つ当時のエグい政争劇を堪能した。北条一族の権力欲の凄さ、武士と朝廷の暗闘はただただ驚くばかり。吾妻鏡が北条氏側に都合のいい歴史書であるという話は以前聞いたことがあった。でもタイムマシンで過去に行かない限り歴史の真相は誰にも分からない。現存する数少ない文献で想像力を働かせ、さも見てきたように自分の見解を語る大学教授や歴史家はある意味凄いと思う。今後も新発見の書等が世に出てくれば、歴史の教科書は書き換えられていく。歴史とはまるで生き物のようだ。2023/01/24
nyaoko
63
大河ドラマの影響で、真面目に「吾妻鏡」を読もうとしたけど、挫折するだろうと思って、こちら!はい!ブックオフにありました!ありがとう!簡単に読めて、わかりやすい。重要な事件は確実に抑えてるし、登場人物達の紹介もとっても現代的に説明されてて、面白かったです。入門書として読むにはオススメ。ただし、本気で知りたい人、読書家の方は真面目に「吾妻鏡」を読んだ方がいいです。2022/02/14
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