バットマン：ノエル［新装版］

著者名：リー・ベルメホ【作・画】/高木亮【訳】

小学館集英社プロダクション（2024/09発売）

• ISBN：9784796877619

内容説明

”この話を理解するためには……
この話が意味を持つためには……
あることを信じなくちゃならん。
とても大事なことだ。人は変われるって信じることだ”
ゴッサムシティ、クリスマス・イヴの夜――。最大の宿敵を追い求め、闇の騎士は凍てついたゴッサムシティを駆け抜ける。だが、奇妙な出来事が次々と起こり、ついには彼の魂そのものが存亡の危機に晒されていく……。
かつての相棒ロビンの幻影、キャットウーマン、スーパーマン、そしてジョーカー。彼らと出会うなかでバットマンは何を得たのだろうか――。超技巧派アーティストのリー・ベルメホが描く、もう一つの『クリスマス・キャロル』。
バットマン史上最も心が温まる物語。装いも新たに、日本再上陸！

●収録作品●
『BATMAN: NOEL』
(c) & TM DC.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[サケ太]

バットマン版『クリスマス・キャロル』。怪物たちと闘う度に傷ついた男は、自分も怪物になっていることに自覚的だった。己の目的のために周囲を顧みず、進み続けた男。闘いを永遠のものと諦めた男。そんな男の前に現れた三人の幽霊。父から聞いた話という形で息子に語られるクリスマスの物語。“人は変われるって信じることだ”これが全てで、これが結末だと思う。美麗なアートは勿論のこと、一人の男の奇跡的な変化を描きながらも、これはヒーローの物語なのだ。ヒーローを取り戻す物語なのだ。

2018/12/09

[不識庵]

人生はなかなか厳しく明るい展望も忘れがちである。再び気づくためには他者の力が必要か。Gotham City版 Xmas Carolである。

2021/08/07

[リチャード]

想像以上にクリスマス・キャロルそのままな内容だったけど、バットマンの物語として完璧にハマっていた。リー・ベルメホの超絶アートもあわせて面白かった。

2020/11/01

[fap]

日本人としてはあまり馴染み深い題材ではないのだが、海の向こうでは普通に知られている物語だった模様。 過去と現在に向き合い、未来と出会って復活する話。 それにつけても護衛もなしに末端の手下のもとに集金に向かうジョーカーの身軽さよ。 大も小も高も低も関係なく、ジョークを楽しんでいるのだろう。

2018/12/24