ミスをしない選手

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ミスをしない選手

  • 著者名:鳥谷敬
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • PHP研究所(2024/09発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569857749

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内容説明

プロ野球には守備機会という指標がある。刺殺、補殺、失策といったアウトに関与した守備機会のうち、失策しなかった割合を表す数字である。これは守備がうまい選手だと九割八分から九割九分ぐらいの数値をたたき出す。言い換えれば、百回のうち三、四回ミスをするだけで九割七分、九割六分となり、下手の部類に入ってしまうのだ。そんな確率と戦う守備をテーマに「ミスをゼロに近づける方法」を紹介する。ビジネスの世界でも一つのミスが“命取り”になることはあるだろう。だからこそ、会社や組織はミスをなくす対処法として、属人性を排したマニュアルを作る。ただ、どの業界でもミスを完璧に消し去ることは極めて困難だ。十回に一回なのか、百回に一回なのか、千回に一回なのか。それぞれの仕事によってミスの確率は変わってくるだろうが、いずれにせよ「私は百パーセント失敗しない」と言い切れる人はなかなかいないはずだ。では、マニュアルを徹底的に頭にたたき込めばミスをなくせるのかと聞かれれば、首を縦には振れない。マニュアルに合わせているだけでは結局、仕事の一つ一つにおいて自分の形を作れていないからである。たとえば一言一句を覚えて会議のプレゼンテーションに臨んだとしても、何かの拍子に言葉が飛ぶと頭が真っ白になってしまう人がいる。これはプレゼンする内容を頭の中で整理して、自分の言葉で伝えられていないからだ。ミスを減らすために会社や組織がマニュアルを作るのはある意味、仕方がない。ただ、個々人は渡されたマニュアルを自分なりにかみ砕いて解釈して、自分の形を構築していく作業を忘れてはならない。自分で考えて準備をして本番に臨むことで、人はミスの確率を減らしていけるのだ。著者は、ミスを犯したとき、なぜミスをしたのか――原因をきちんと分析して課題に置き換えれば、原因を消し去るための作業に入れる、と語る。野球界では名手と呼ばれるプレーヤーはたくさんいるが、捕り方や投げ方は人それぞれだ。個々人で試行錯誤を繰り返した末に手に入れた「自分の形」だからである。マニュアルを超えた試行錯誤を重ねてこそ、ミスの回数をゼロに近づけられるのだ。本書では、ミスをなくすために著者が取り組んできた考え方や練習法について、そして、春季キャンプの臨時コーチを務めている阪神タイガースの守備陣について、源田壮亮選手、矢野雅哉選手ら現在のプロ野球を彩る名手について語る。また、ショート目線で見る野球の醍醐味についても語る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ma-bo

90
「準備、分析、練習のサイクル」「ミスはマニュアルでは防げない」「他人の正解はあくまで参考資料」元阪神タイガースの鳥谷敬さんが、経験者、野球をしている人には目から鱗、かなり参考になるだろう技術論、ミスをなくすために著者が取り組んできた考え方や練習法について語っています。(素人の人でもわかりやすいように書かれていて読みやすい。)そして阪神タイガースの守備陣について、現役選手や共に戦った遊撃手の守備の分析も。2025/02/04

katoyann

16
元阪神タイガースのショートとして活躍した、元プロ野球選手による本。話し言葉が多く、章や節を移行する際につなぎとなる文もなく、話が飛んでるように読めた。基本が大事。2024/12/12

マッちゃま

15
鳥谷選手のイメージは打席では選球眼がよく守備の名手。現役時代のほとんどを土の甲子園でプレーされており、その中でも安定したプレーをされる方やと見ていました。どうすればミスを防げるのか?鳥谷さんが語ってくれています。全ての事象に野球のプレーと同列に語るワケではなく、こちらも応用が必要。一人一人に体格や体幹が違う様に、場面場面で本書の教えを自分なりに解釈、解体していく事でミスも減らせられるんじゃないか?そう感じました。あと、プロ目線で巧い選手。僕なんかの目線、まだまだっすね(苦笑)あぁ~球場で野球が観たいなぁ!2025/04/10

ねこミー

14
書店で見かけて気になり購入して読みました。遊撃手目線の野球の話が大半です。ビジネスや実生活向けには弱いかと思います。2025/03/10

しゅうこう

5
自分が下手くそだとしっかり自覚するのと、その自覚のためにスキルを棚卸しして「できる/できない」を見極めるのって、意外と皆やらないし、できないよなと思った。スポーツだと憧れの選手がいて、自身のプレースタイル自体の理想像もその選手に重ねてしまいがちだけど、脳死でその真似ばかりしていると中々上手くいかないんだな。「他人の正解は参考資料」はいいメッセージ。自身が追い込まれていればいるほど、自分の中に占める参考資料の割合は増えていく一方だと思うから。2024/12/11

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