内容説明
東京・本所で、弓道、剣道、茶道を伝える〈坂東巴流〉。貧乏流派を継ぐのを厭い京都に出奔した過去を持つ嫡男・友衛遊馬を取り巻く人々も、様々な想いを抱えながら、ままならない毎日を送っていて――。佐保が出会った呉服屋に隠された「秘密」、翠と哲哉の恋模様、カンナと幸麿の娘・希の小学校サバイバル術、三十路を迎えた遊馬の日々。豊かな日本文化に育まれた人間関係の妙と粋に心が温かく満たされる珠玉の人情譚七編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kei302
39
弱小武家茶道の家元友衛家の人びとと友衛さんたちを取り巻く人びとの話。その後が一番気になってた行馬、しれ~っと学生したり一人暮らししたり許嫁がいたりで兄者とは大違いです。表紙イラストで松葉杖姿の遊馬もすっかり大人に。完結編後その後の巻も楽しめました。佐保が11年ローンで購入着物の話前編と後編がよかった。習い事、時間と気持ちと懐に余裕がないとできません。2024/12/02
チャッピー
31
粗茶一服シリーズの登場人物たちのその後のお話を7話。菊路さんと公子さん、公子さんと佐保ちゃん、ちょっと遠慮しつつも程よい距離感の嫁姑関係がいいな。佐保ちゃんは本編では印象薄かったけど、あの辻ヶ花の着物を手に入れるとは、なかなかたいしたもの。そして、カンナと幸麿の娘・希ちゃんが笑えるくらい2人の良いところを受け継ぎ成長してきるのが微笑ましかった。2024/11/24
けえこ
18
坂東巴流の皆さん、前作で大円団と思っていたので、スピンオフが読めて嬉しい。 三波呉服店と水月松葉杖の両エピソードで語られた東京と京都の違い、今日は「はんなり」「も少しぼんやり」の考え方が興味深かったです。 作者さんは現在、京都在住なのですね。 2025/07/19
信兵衛
18
本書は、主要登場人物のその後、といった内容。 相変わらずそれぞれに楽しめますが、男性陣より女性陣の方が活躍しているという印象が強い。 予想を超えて愉快だったのは、桂木佐保。時々思い切ったことをしますからね~、彼女は。 個性的な女性たちの中でも傑物ぶりを発揮したのが、カンナと幸麿の娘である今出川希(のぞみ)、小四生。さすがはカンナの娘、母親に似て武闘派のようです。2024/10/23
shiman
13
本編を完全に忘れたまま、はんなりと7つの短編を。図書館本によくある帯の切り抜きが張っていなくて、中谷美紀のコメントは読めず、でも素敵な小紋みたいな装丁が隠されなかったのは良き、と思うことに。2025/02/02




