これ1冊でわかる! 蔦屋重三郎と江戸文化 元祖・敏腕プロデューサーの生涯と江戸のアーティストたちの謎を解き明かす

個数:1
紙書籍版価格
¥1,650
  • 電子書籍
  • Reader

これ1冊でわかる! 蔦屋重三郎と江戸文化 元祖・敏腕プロデューサーの生涯と江戸のアーティストたちの謎を解き明かす

  • 著者名:伊藤賀一
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 学研(2024/09発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784054070127

ファイル: /

内容説明

【謎多き江戸のメディア王の「べらぼう」におもしろく波瀾万丈な生涯と、当時の江戸文化がこれ1冊でわかる!】
蔦屋重三郎に、大河ドラマに、浮世絵に興味を持ったらこの1冊!
謎に包まれた元祖・敏腕プロデューサーの人物像はもちろん、蔦重が関わった東洲斎写楽・喜多川歌麿・葛飾北斎をはじめとする浮世絵師や文人たちの生涯や代表作、当時の時代背景やカルチャーについて、「日本一生徒数の多い社会科講師」が解き明かします。
浮世絵や大衆文学本の画像も多数掲載しているので、読んで・見て楽しめる内容となっています。
世界に誇る日本のアーティストをプロデュースし、江戸のエンターテインメント界を席巻した蔦重のビジネス手腕も含め、歴史マニア以外の方でもわかりやすく楽しめる1冊が誕生しました!

【おもな内容】
第1章 メディア王・蔦屋重三郎の生涯
[略年表]享保の改革から蔦屋重三郎が没するまで
[図解]蔦屋重三郎の仲間たち
有徳院(徳川吉宗)の時代、江戸の吉原で生まれる
吉原の大門口の一角に地本問屋「耕書堂」を開店
編集者として『一目千本』を手掛け、経営者として『吉原細見』を独占
流行の兆しを見せ始めた黄表紙の出版に挑戦する
みずからを「蔦唐丸」と名乗り狂歌ブームを牽引する
幕府の政策を戯作で風刺し茶化した蔦屋重三郎のチャレンジ
次世代の育成を進め幻の浮世絵師「写楽」をデビューさせる
脚気を患い寝たきりとなった蔦重は47歳で最期を迎える
……ほか
第2章 敏腕プロデューサー「蔦重」のすごさ
成功へ導いた7つのキーワード
年長者へ礼を尽くして信用を得て次世代を育て積極的に登用する
世間の味方「蔦重」という粋な男を演じ、人々の心をとらえた
ピンチのあとにはチャンスあり! 危機を脱して再起する
軽視されていた大衆文学や絵画をべらぼうな熱量で事業化し成功する
第3章 謎の絵師「東洲斎写楽」
レンブラント、ベラスケスと並び称された写楽
10ヵ月の間に写楽が残した作品は、4期に分けられる
絵からはみ出した何かを感じさせる大首絵
全身像になり背景も細かく描かれるなど写楽の画風は変わっていく
……ほか
第4章 蔦重が見出した江戸のアーティスト
北尾重政
喜多川歌麿
葛飾北斎
朋誠堂喜三二
恋川春町
大田南畝
山東京伝
十返舎一九
曲亭馬琴
第5章 もっと知りたい! 江戸と蔦重
吉原ってどんなところ?
江戸の庶民が楽しんだ娯楽とは?
どんな印刷技術が使われた?
黄表紙ってどんな本?
草双紙・黄表紙のほかにどんな本があった?
蔦重も没頭したという狂歌とは?
蔦重に商売敵が多かったってホント?
……ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mike

71
著者は予備校講師とあって、蔦重と江戸文化について分かりやすくコンパクトにまとめて、ちょっとした参考書になっている。この時代の絵師や戯作者の出自は質屋、武家、版元等バラエティに富んでいる。吉原の引手茶屋に養子に出された蔦重。その出自を生かしてあらゆる人とのコネクションを巧みに築き上げ、その類まれなる先見と審美眼で数々の作品を世に送り出した。彼の事を知れば知るほど、恐れ入ってしまう。2024/10/29

Willie the Wildcat

59
江戸文化に興味を持った次男が購入した本著。何気に嬉しく、貸してもらって斜め読み。時代・文化の変化に対する柔軟性。根底に、育成を含めた業界と吉原への熱き思い。一貫性と持続性を持った言動に、周囲も動かされるのも当然。「蔦重成功の7つのキーワード。」、胆力と行動力。加えて、その最期にも起業家魂が滲む感。目新しい点は少ないが、『キーワード』や『豆知識』が、もれなく理解を深めるのに一助。美意識の粋と、行動原理としての通、これらに対峙する野暮。蔦重の哲学也。積読『文武二道万石通』、読まねば!2024/11/04

アルピニア

48
大河ドラマ鑑賞の参考に。蔦重の一生、彼が活躍した時代の流行やそれ以前の時代からの流れなど、ざっくりとではあるが俯瞰することができた。彼がプロデュースした多くの絵師、戯作者も作品や本の画像とともに紹介されている。蔦重の人生は、ヒットを飛ばしては苦境に陥り、また新たな境地を開いて這い上がる。彼は、民衆が望んでいるものを掴む能力に長けていただけでなく、彼自身が面白いことをしたい、ワクワクしたいと思っていたのではないかという気がする。ドラマ中のあの人物がどんな風に絡んでくるのかも分かり、益々先が楽しみになった。2025/03/21

HMax

38
題名の通り手っ取り早く蔦重のことがまるわかり。べらぼうも第二部に入り、これから写楽・歌麿・北斎をプロデュース。唐丸が写楽か? 唐丸は蔦重の狂歌師名だったそうですが、ドラマでの展開は? 田沼時代が終わりを告げ、世間知らずの定信の清貧、寛政の改革が始まると、戯作で庶民の心を捉え、出版統制が始まると浮世へ方針転換。何度も迎えたピンチをチャンスに変えて50年の生涯を終えた。備考:戯作者は趣味で本を書くのでギャラは吉原で饗応を受けて終わり。浮世絵1枚が蕎麦一杯とほぼ同じ値段。2025/05/06

イリエ

25
映画のようにドラマチックな人生をおくった蔦屋重三郎。彼の人生を知るだけでなく、江戸の文化も教えてくれます(NHKで大河ドラマにして大丈夫?)。浮世絵の紹介だけでなく、可愛いイラストもあって理解しやすいです。ただ、文章がやや読みにくい…。手前味噌で恐縮ですが、noteにエッセンスを抜き出した記事を書いてますので、よろしければ→https://note.com/irie_gen/n/n8424d0d7f0c32024/12/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22088528
  • ご注意事項

最近チェックした商品