富士見L文庫<br> 猫沢文具店の借りぐらし

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富士見L文庫
猫沢文具店の借りぐらし

  • ISBN:9784040755755

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内容説明

元編集者の猫沢二胡(ねこさわ にこ)は最愛の夫を喪い、仕事をなくし、閑古鳥の鳴く実家の文具店で店番をしつつ一人暮らしをしている。
そんな折、突然甥っ子である大学生の明澄(あすみ)が訪ねてきた。シングルマザーの母の結婚をきっかけに家を出ると言う。
二胡はとっさに同居を提案し、不思議なふたり暮らしが始まった。
静かな日々に明澄が加わり、文具店のわけありなお客様たちとの交流もあり、なぜか猫もやってくる。空虚だった二胡の日常はいつしか賑やかになり、ある目標もできて――
借りぐらしから居場所が見つかる、あたたかい日常の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

寂しがり屋の狼さん

57
元編集者の猫沢二胡は、最愛の夫を喪い、仕事をなくし、閑古鳥の鳴く実家の文具店で店番をしつつ一人暮らしをしていた。そんな折、突然甥っ子である大学生の明澄が訪ねてきた。シングルマザーの母の結婚をきっかけに家を出るという。二胡はとっさに同居を提案し、不思議なふたり暮らしが始まった。静かな日々に明澄が加わり、文具店のわけありなお客様たちとの交流もあり、なぜか猫もやってくる。空虚だった二胡の日常はいつしか賑やかになり、ある目標もできて…(⁠◕⁠ᴗ⁠◕⁠✿⁠)借りぐらしから居場所が見つかる、あたたかい日常の物語。2025/06/17

よっち

36
最愛の夫を喪い、仕事や終の棲家もなくし、実家の文具店で店番をしつつ一人暮らしをする元編集者の猫沢二胡。訪ねてきた甥っ子の大学生の明澄と不思議なふたり暮らしが始まる物語。シングルマザーの母の結婚をきっかけに家を出るという明澄に対して、とっさに同居を提案して始まった日々。静かだった日々に明澄が加わり、文具店のわけありなお客様たちとの交流もあって、悪天候のたびになぜかやってくる猫に振り回されたりもして、周囲との関わりが増えていくことで、その世界が少しずつ変わっていく何気ない日々の描写がとても素敵な物語でしたね。2024/10/16

Karl Heintz Schneider

34
経堂駅から10分ほど歩いた住宅街のど真ん中に、ひっそりと佇む猫沢文具店。店番をすることを条件に実家であるこの店に越してきた30歳の猫沢二胡。夫を亡くし、仕事も失くし、住む家も追い出された彼女は希望もなく、ただぼんやりと暮らしていた。そこへ甥っ子の大学生明澄が転がり込んできて。ワケアリな客たちや、時々やってくる猫。戸惑いながらも彼らとの触れ合いを通して二胡は徐々に人生を取り戻してゆく。2024/12/18

冬野

13
初読み作者さんの日常もの。こういう、人生の休み時間で次へ向かう気力を養う的な内容って何ていうジャンルなんだろ?生きてると色々あるけどそれでも生きてかなきゃいけないし悪いことばかりじゃないよね、とまとめると陳腐になるなあ。派手な出来事はなくて癒されるともまた違う、じんわりとした良さ。二胡が考えのしっかりした大人なので安心感がある。猫に慣れてない人のあたふたする様が意外でなんだか可笑しかった。借りぐらしは仮ぐらしでもあるのかな。恋愛抜きの普通の人間関係を作品に仕上げられる作家さんは無条件で尊敬する。星:4/52024/10/22

えむむ

10
淡々と進んで淡々と終わった。読みやすい。この先もがんばってね2024/12/11

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