内容説明
元編集者の猫沢二胡(ねこさわ にこ)は最愛の夫を喪い、仕事をなくし、閑古鳥の鳴く実家の文具店で店番をしつつ一人暮らしをしている。
そんな折、突然甥っ子である大学生の明澄(あすみ)が訪ねてきた。シングルマザーの母の結婚をきっかけに家を出ると言う。
二胡はとっさに同居を提案し、不思議なふたり暮らしが始まった。
静かな日々に明澄が加わり、文具店のわけありなお客様たちとの交流もあり、なぜか猫もやってくる。空虚だった二胡の日常はいつしか賑やかになり、ある目標もできて――
借りぐらしから居場所が見つかる、あたたかい日常の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
38
あらまっ。なんだか肩透かしくらった気分ですが、普通の家庭?ってこんなものですよね。肩ひじ張らず、猫好き作家さんが猫に魅せられて、猫好きな友人に囲まれていくってお話でいいかと。?家庭のゴタゴタや高齢の母といっても面倒みるわけではないし・・借りぐらしって言い得て妙かも2026/06/27
Karl Heintz Schneider
38
経堂駅から10分ほど歩いた住宅街のど真ん中に、ひっそりと佇む猫沢文具店。店番をすることを条件に実家であるこの店に越してきた30歳の猫沢二胡。夫を亡くし、仕事も失くし、住む家も追い出された彼女は希望もなく、ただぼんやりと暮らしていた。そこへ甥っ子の大学生明澄が転がり込んできて。ワケアリな客たちや、時々やってくる猫。戸惑いながらも彼らとの触れ合いを通して二胡は徐々に人生を取り戻してゆく。2024/12/18
よっち
37
最愛の夫を喪い、仕事や終の棲家もなくし、実家の文具店で店番をしつつ一人暮らしをする元編集者の猫沢二胡。訪ねてきた甥っ子の大学生の明澄と不思議なふたり暮らしが始まる物語。シングルマザーの母の結婚をきっかけに家を出るという明澄に対して、とっさに同居を提案して始まった日々。静かだった日々に明澄が加わり、文具店のわけありなお客様たちとの交流もあって、悪天候のたびになぜかやってくる猫に振り回されたりもして、周囲との関わりが増えていくことで、その世界が少しずつ変わっていく何気ない日々の描写がとても素敵な物語でしたね。2024/10/16
み
19
何となく読了(^^;この作家さんなので期待しすぎちゃったかも。あたしがネコを保護したら、家のわんこらは、どう反応するんだろ?2026/07/08
マカ
15
特別大きなことが起こるわけではないけど、二胡の先輩や突然一緒に住むことになった甥の明澄、そして文具店に訪れる人々たちと関わっていくことで、少しずつ二胡の日常に変化が出てくるのが良かった。ただ文具も猫も薄めだったのが残念。二胡は疑問に思ってたようだけど、猫系文具は絶対置いた方がいいと思う。飼うことにした猫の名前が気になるので続きが読みたい。あと裏表紙に明澄(あすみ)、本文では明澄(あずみ)と書いてあったので、本当はどっちなんだろうと気になった。2025/12/25
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