ポプラ文庫ピュアフル<br> 辺境の真珠と灼岩の狼

個数:1
紙書籍版価格
¥836
  • 電子書籍
  • Reader

ポプラ文庫ピュアフル
辺境の真珠と灼岩の狼

  • ISBN:9784591183151

ファイル: /

内容説明

類まれな美しさから「辺境の真珠」と称される女公・リーサが治める、イェスデン王国の北方リンドブロム領。その地に突然、元婚約者で第四王子・ウルリクの率いる王領軍がやって来る。彼は国王の密命により、かつて王家が預けた真の王の証「波濤の聖剣」を受け取りに来たというが――。
突如訪れた国の変事。未だ燻る彼への恋心を抱えながらも、領と民を守るため、リーサはウルリクと手を携えてともに未来を切り拓いてゆく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

29
夫を亡くし中継ぎ領主として王国北方のリンドブロム領を治める若き女公リーサ。そこに突然、元婚約者の第四王子ウルリクの軍がやって来るファンタジー。貧乏領を十年かけて立て直し、後継の養子に領主を譲るタイミングで、かつて王家が預けた聖剣を受け取るためにやってきたウルリク。そこで王弟ランヴァルドの反乱によって国王が崩御する波乱の展開で、ウルリクに協力して彼を王座に就けることを決断したリーサが、未だ燻る恋心や様々な葛藤を抱えながら、数々の困難に直面しても最後まで諦めず、乗り越えてたどり着いた結末が印象的な物語でした。2024/09/04

すがはら

10
表紙は可愛い系だけど本文では絶世の美女設定。逆境にめげず奮闘するヒロインが幸せになれるお話は良いものです。守られる役ではなくトップの立場で自ら判断して厳しい処断もするあたり、何の文句の付けようもありません。ご都合主義展開だって引き寄せる資格があると思います。次期領主として育てた養子がどうしてあんなに愚かな人間になってしまったのか。詳しく描かれなかった悪友達が余程差別意識と他責的な思考に凝り固まった奴らだったのでしょうか。人を育てるって難しいものです。有力者でもある日突然一族諸共に滅ぼされる国って本当怖い。2024/12/21

ときわ

9
面白かったという感想が多かったので買った。ほんと、面白かった。ちょっとごちゃごちゃしていた王家や公領の関係。いつもならちょっと待って!と前に戻って確認するところだが。先が知りたくてそんなことほっといてどんどん読んだ。大急ぎでの進行で完結。この三倍くらいの長さにしても良かったかなと思うのだが、きちんと終わって満足でもある。歴史は続いていくのだからこの部分を切り取ったということで。最後の4行を読んでこれからのことを想像(妄想)するのも楽しかった。そのうちゆっくり再読しよう。2024/10/04

ことり

6
婚約者の王子と別れ嫁いだリーサ。しかし夫は病に伏しており、待っていたのは領内の復興だった。十年経ち、立て直しの道を歩んできたかと思っていたら、王位争いに巻き込まれ……。 波瀾万丈なヒストリカルロマンス。次から次へとやってくる困難にどう対処していくのかと楽しく読んだし、お互い一途に想いあっていた王子との恋模様も良かった。2025/04/12

ときわ

6
再読。初読の時は先を知りたくて急いで読んだので、今回はじっくり国や領の関係を押さえながら読んだ。改めて、あっさり人が殺されるなあと思う。リーサはほんとに良くやってる。だけど子育てには失敗した。自分の子じゃないし素質ってものもあるけど、エルガーがもう少しまともなら物語は違った方向に進んだのか?いや、もう少しまともでもこの方向で行けたんじゃないかな。そのあたりが不満要素ではあるが全体では面白かった。2024/11/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22110731
  • ご注意事項

最近チェックした商品