ポプラ文庫<br> 付き添うひと 子ども担当弁護士・朧太一

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ポプラ文庫
付き添うひと 子ども担当弁護士・朧太一

  • ISBN:9784591183205

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内容説明

弁護士・朧が、子ども達の閉ざされた心に向き合う、感動のヒューマン大作。 過去の経験を通して、付添人(少年犯罪において弁護人の役割を担う人)の仕事に就いたオボロ。彼に舞い込む依頼の先では、簡単には心を開かない、声を上げる方法すら分からない子どもたちが、心の叫びを胸に押し込め生き延びていた。オボロは、彼らの心に向き合い寄り添う中で、彼らとともに人生を模索していく――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

akiᵕ̈

35
一番多感な十代の子供たちの過ちに対し、付添人として向き合う弁護士の朧太一。そんな彼にも、今も尚思い出すと苦しくなる過ちを犯した過去がある。子をほったらかしの親、自分の支配下に置き思い通りにさせる親、子を使い犯罪をする親、子に虐待をする親、様々な親たちの欲望によって自分の人生が大きく変わってしまう子供たち。そんな苦悩の中、行き場を失い犯罪を犯してしまう子に朧は時に自分の過去を重ね合わせながら真摯に心の声に寄り添って、その子にとっての最善を見つけていく。親を大人を信じられなくなった子に朧の様な存在は必要だ。2024/09/08

だのん

24
付添人という仕事について知らないことが多く、新しい気付きがたくさんありました。子どもたちを担当する弁護士である付添人。警戒心の強い子どもたちから話を聞きだすのには忍耐力が必要そうです。敵だと思ったなら決して心を開くことはないでしょうし、名前の通りただただ付き添い続けることにきっと意味があるのでしょう。子どもたちの親にも寄り添い、見放さない姿勢に心打たれました。 2024/11/04

よっち

24
自らの過去の経験から、少年犯罪の付添人の仕事に就いた弁護士・朧。簡単には心を開けない子どもたちの心に向き合い寄り添ってゆく連作短編集。自らも少年院に送致された経験を持つ朧が向き合ってゆく、ホームレスを襲撃した少年が隠していること、家族から逃げ出した女子高生の嘘、家出少女たちと匿う女性の過去、声優にSNSで誹謗中傷を繰り返した少年の思い。本当は助けてほしいのに声を上げる方法すら分からない子どもたちに、真摯に向き合おうとする朧もまた孤独で、けれどそんな彼に寄り添ってくれる笹木さんの存在には救われる思いでした。2024/09/04

さち@毎日に感謝♪

22
付添人の弁護士が主人公の短編集。子供達に寄り添う朧が凄いと感じ、こういう大人が増えたらいいなぁと思いました。岩井さんがこういう感動系のヒューマンドラマを描いたのが意外でしたが、続編を期待します。2024/12/14

丸々ころりん

20
幼い頃,実親の犯罪の手先として利用され少年院生活を経験した朧太一 少年犯罪弁護士-付添人 子供は親の所有物•支配欲を満たす為に存在するのではない!過去は変えられない,未来に希望が見出せる様に寄り添い,背中を押す。 小説はノンフェクションにも思え,家庭•社会に絶望•疎外感を持っている子供達に本心を話して!逃げていい!助けを求めるあなたに手を差し伸べる大人がいると伝えたい‼︎2025/01/09

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