扶桑社BOOKS<br> 古都のことのは

個数:1
紙書籍版価格
¥1,650
  • 電子書籍
  • 特価
  • ポイントキャンペーン

扶桑社BOOKS
古都のことのは

  • 著者名:原田寛/上野佳子
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 特価 ¥907(本体¥825)
  • 扶桑社(2024/09発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784594098544

ファイル: /

内容説明

「古都写真家」原田寛が写した四季折々の寺社と花の歳時記
鎌倉・奈良・京都。古都の美に季節のことのはを添えて……

 古都が持っている不思議な魅力に取り憑かれ、気がつけば約50年近く撮影を続けてきました。長い期間にわたって撮影してきた一枚一枚に刻まれた風景の、どんなところに私は魅力を感じて撮影してきたのでしょうか。
 古都の魅力に惹かれるようになったきっかけは、奈良・京都の修学旅行でした。東京生まれの東京育ちですから、奈良や京都よりも至近の鎌倉に通い詰めるようになったのは自然の成り行きでした。とはいえ、長い間、私にとって古都のどんなところが魅力的だったのかを自問自答してみても、なかなか答えがみつかりませんでした。
 初めのうちは一人で撮影にでかけていましたが、いつの頃からか夫婦で撮影旅に出かけるようになり、妻がいわば撮影助手のような役割を果たしてくれるようになりました。すると、自分では特に魅力を感じない風景を前にしている時でも、ボソボソと何かを語りかけて来る時があります。そして、そのひと言で急に目の前の風景が輝いて見えてくることがたまにあるのです。こんなことが繰り返されているうちに思い至ったことがあります。写真家は漠然と感じている古都の魅力を、感覚的に捉えながら撮影しています。一方妻は、私が対面している風景のどこに魅力があるのだろうかと考えているうちに、それを見事に言語化することがあるのです。「そうなんだよ、だからこのシーンを撮影しようと思っていたんだよ」と言いたくなるほど、その一言は写真に写しとめたい古都の魅力を紐解くキーワードになっていることがあるのです。
 小説家でもエッセイストでもない妻の呟きですから、当然ながら当たり外れはあるのですが、その一言がいつしか私の撮影活動の一助になっていました。そんな古都写真家夫婦の撮影旅を、お裾分けしようというのが本書の趣旨です。私たちと一緒に古都旅を楽しむ感覚でお読みいただければ幸いです。

二○二四年九月一日 原田 寛
(著者「はじめに」より)


※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

のんぴ

24
鎌倉長寿寺で開催中の写真家原田寛さんの写真展で購入。写真は、展示の方が大きくシャープで印象的ですが、こちらは、奥様のエッセイの挿絵のような趣で、折々に見返して、季節を感じたい。2024/10/24

kaz

2
鎌倉、奈良、京都の四季折々の寺社と花の歳時記を写真と文章で綴った作品。古都の美しさと季節の移ろいを感じることができる。写真と言葉との組み合わせもすばらいい。図書館の内容紹介は『鎌倉・円覚寺のスイセン、奈良・平城京跡、京都・花尻の森のツバキ…。古都写真家・原田寛が写した四季折々の古都の寺社と花の美しい写真に、上野佳子による季節の「ことのは」を添えた夫婦共著のフォトエッセイ』。2024/10/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22158910
  • ご注意事項

最近チェックした商品