光文社古典新訳文庫<br> 沈黙の春

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光文社古典新訳文庫
沈黙の春

  • 著者名:レイチェル・カーソン【著】/渡辺政隆【訳】
  • 価格 ¥1,155(本体¥1,050)
  • 光文社(2024/09発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334104214

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内容説明

人間の生活に多大な便宜をもたらした化学薬品の乱用によって、自然が破壊され、当の人間をも蝕んでいくその恐ろしさを詳細に調査し、告発した海洋生物学者レイチェル・カーソンの代表作。当時はあまり知られていなかった残留農薬の問題や、食物連鎖による生物濃縮(生体濃縮)がもたらす生態系への影響を公にし、社会に大きな影響を与えた。歴史を変えた世紀のベストセラーを正確で読みやすい訳文と文献リスト付きの完全版で贈る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobi

56
浸透性殺虫剤やヒ素系除草剤などの大量散布が行われていた1950年代。ニレの木への殺虫剤散布がコマツグミの囀りを聞けなくし、ブタクサ駆除一年後にブタクサが繁茂するといった当時の事例を次々と示されると、彼女の暗澹たる気持ちが乗り移ってくるよう。自然を愛するが故にその異変の重大さにいち早く気づき、進化をテーマとする予定を変更してまで事態の調査に邁進し、果敢に問題提起してゆく。濃縮、浸透、食物連鎖といった自然の連関に関する名講義を受け続けるよう。科学的アプローチの中に、それぞれの生き物たちの姿が目に浮かんでくる。2024/10/31

yo_c1973111

3
これまで読了した自然科学系の書籍に幾度となく参照されていた本書をようやく読みました。オリジナルの上梓は1962年です。過去に斯様な読み物としての告発があり、農薬制限が行われたトリガーなるものに触れる価値はあったと思いました。現代では、本書も起点とし化学物質の制限が施行されており食物、自然サイクルへの配慮はなされているものと思います。歴史とは人類の自惚れの記録であり(現代も自惚れている)、表面的な理性を振り子の一方へ振り上げた本書を経験したことは、個人的に意味あるものと思いました。2024/11/27

nightowl

2
農薬散布より自然の細菌や問題となるものの捕食者を増やす食物連鎖の方法で害を減らせるのでは?という提示。情報源は確かな反面、〜だろうか/〜ではないのかの多用で言い切りが少ないことにより主観が強めと感じてしまう問題。追い込まれたかのような文章(背景を知り納得)が持つ力に圧倒されながら読み終える。2025/02/10

Go Extreme

1
合成殺虫剤 生物殺滅剤 DDT 生態系のバランス破壊 食物連鎖 生物濃縮 有害生物 駆除 自然との戦い 鳥のいない空白地帯 野生生物への壊滅的影響 殺虫剤抵抗性 生物学的防除 不妊化雄 放出 ラセンウジバエ 天敵利用 総合的病害虫管理 IPM 食品汚染 残留農薬 人間への健康リスク 発がん性物質 ワーブルク説 白血病 細胞呼吸阻害 突然変異原 センス・オブ・ワンダー 地球に向かう人類 つれなき美女 ジョン・キーツ 黙示録的な物語 生きた自然の均衡 環境保護運動 警世の書 自然との共生 人間も自然の一部2025/04/22

ねころびん

1
人間は自然の一部でありながら、害虫駆除の名のもとに他の生物や環境を破壊してきた。蚊の撲滅や殺虫剤の使用は、生態系に連鎖的な影響を与え、最終的に人間にも返ってくる。単一作物の栽培も虫の大量発生を招く。自然との共存を忘れ、傲慢になりすぎているのかもしれない。とはいえ自分は暑さも虫も苦手で、やっぱり冬が好きなのだ。2025/04/14

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