内容説明
江戸指折りの芝居小屋・市村座の人気女形・荻島清之助。芝居中に起きた騒動が原因で干されてしまったある日、清之助が贔屓にしている吉原一の遊女・紅花太夫の宴で、不気味な子守唄を歌う禿「七」の噂を耳にする。火焙りになった「お七様」が化けて出る――。翌日、清之助自身も偶然、紅花と同じく開運稲荷でその娘に出会い、正体を追い始めた。「お七の祟り」の真相とは? 吉原を舞台に人々の業が渦巻く傑作時代ミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みや
17
吉原で噂される八百屋お七の祟りの謎を太夫と女形が解く。人々が祟りを本気で恐れる様子も薄気味悪い七の面妖さも間違いなくホラーだが、好奇心を擽ってくれる謎が沢山あるのでミステリのワクワク感の方が強かった。交互に展開する2人の視点で遭う幾つもの事件や怪異が、一個の真実によって全てすっきりと整えられる様は本当に美しい。焼け落ちた江戸の中で表向きは華やかな遊郭と芝居小屋。そこには嫉妬や憎悪が蔓延り、光と闇が混ざり合う不安定な空気が常に付き纏うのも良かった。結末は予想外の切なさで胸がキュッとする。いつかきっとまた…。2025/03/13
もちこ
5
立役の悋気で暇を出された人気女形の新九郎さんが、馴染み(お手本として)の太夫からお七を名乗る禿?の噂を聞き、その真相を究明しようとして…。病や人死に、足抜けはあの八百屋お七の祟りなのか?ミステリ仕立てだけど、ちょっとホラーみも。さくっと読めて、おもしろい。205-192025/02/18
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