内容説明
中学将棋部の男子三人、カズト、シンヤ、ユーイチは、京都行きの修学旅行について、危険な計画を立てた。それは、転校してしまった部活仲間の佳織に会いに、自由行動時に抜け出して大阪へ行くというもの。恐ろしい体育教師や非協力的な班の女子、迷路のような大阪の街……三人は無事に佳織の家にたどり着いて、戻ってこられるのか? 人生に一度きり、熱くて特別な、長い長い修学旅行。ラストに感動が訪れる爽やかな青春小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えりこんぐ
75
冴えない中学生男子3人組が繰り広げる大冒険。越谷さんらしいユーモアたっぷりの文章であっという間に読めちゃいます。今だったらスマホで地図検索、路線図だって簡単に調べられるけど、この時代は不良が『アイパー&リーゼント』の設定なのでwwハラハラの珍道中♪ 最後の方ではうるっときて、なかなか面白かった。ゴリ先生いい人(´∀`) 2018/05/01
takaC
62
やっぱり中学生向け。かな。2016/01/12
りょうこ
61
笑いの中にも思春期特有の見栄や幼さや可愛らしさが溢れてた。ってか中学男子ってこんなに泣くもんかな?(笑)キャラがそうだっただけかな?最後のゴリに泣いた。面白かったわぁwそして可愛かった!2016/05/16
再び読書
59
心温まる青春の物語。関東の少年たちが、修学旅行中に京都を抜け出して大阪までプチ冒険を試みる。単純に思える事が、この物語の時代、スマホやネットが無いとプチが本当の冒険になる。その上、個性的な面々が彩を添える。ミナミのおじさん、ゴリ、田沼、深田、佳織がそれぞれいい味をだしている。。カズト、シンヤ、ユーイチの三人が愛おしく感じてしまう。また、最近ニュースにもなった梅田駅が大阪梅田駅と名を代える理由もよくわかるし、大阪出身者からすると御堂筋をゴドウスジと読むのは思わず笑っちゃいました。2019/08/30
佐島楓
50
中学生男子三人組は、転校してしまった女の子に会うため、修学旅行を抜け出す計画を立てる。・・・この時点で、この年代の子にとっては、かなりの大冒険でしょうね。男の子らしい幼さも見せつつ、どんな事件が待っているのか、そしてこの子たちの将来はどうなっていくのか。肩の力を抜いて、楽しみました。2015/07/22