内容説明
ウィーン出身の哲学者カール・ポパー(1902‐1994)。その思想は「批判的合理主義」として知られ、主として科学哲学や政治哲学の領域でこれまでに大きな影響を与えてきた。だが、この「知の巨人」の反証主義などの思想はたびたび誤解され、批判にもさらされてきた。本書は、ポパーを最も深く、かつ正確に理解する著者がそうした誤解を正し、ポパーの明晰さそのままに知の体系を解説するものである。『開かれた社会とその敵』の新訳も担当した著者による、いちばん信頼できる伝記として、また専門的見地に基づいたポパー哲学全体を俯瞰できる最良の入門書としても広く読まれてきた定番書、待望の改訂版。
目次
第2版序/まえがき/第一章 若きポパー/1 ウィーン、時代の激動/2 マルクス主義との出会い、そして別離/3 科学についての基本的洞察/4 音楽、そして芸術と科学/5 哲学者への歩み/第二章 反証主義/1 認識論の二大根本問題/2 帰納の問題/3 探究の論理/4 因果的説明のモデル/5 反証可能性の理論──論理的側面/6 境界設定問題──方法論的反証主義/7 反証可能性の度合い──理論比較のための基本的考察/第三章 社会科学の方法/1 イギリス滞在、そしてニュージーランドへ/2 『ヒストリシズムの貧困』と『開かれた社会とその敵』の成立事情/3 ヒストリシズムの貧困/4 弁証法の克服/5 状況の論理/第四章 開かれた社会とその敵/1 プラトン/2 マルクス/3 政治哲学──民主主義の理論/4 合理主義の根本問題/第五章 思想の冒険──論争の哲学/1 批判の伝統──ソクラテス以前の哲学者に帰れ/2 ウィトゲンシュタイン批判──哲学的問題は存在するか/3 いわゆる「実証主義論争」について/4 パラダイム論争/第六章 オープン・ユニヴァース/1 非決定論/2 三世界論/3 進化論的認識論/4 自我とその脳/第七章 倫理/1 ヒストリシズムの倫理への批判/2 ヒストリシストの倫理への対抗倫理/3 倫理と認識論/4 新しい職業倫理/ポパー略年譜/主要著作ダイジェスト/キーワード解説/読書案内/あとがき/索引
感想・レビュー
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buuupuuu
読人
ツッチャン
ドリー
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