内容説明
何気ない一言でも、子どもの心が、脳が傷つく!
身体的暴力やネグレクト、性的虐待とも違う、「不適切なかかわりかた」で、子どもの心だけでなく脳まで傷ついてしまう!
児童虐待の中でも相談件数が急増している「心理的虐待」。
「お兄ちゃんはできたのに」「そんな子はうちの子じゃないよ」……。
子どもの目の前で夫婦喧嘩や子どもに配偶者の愚痴……。
悪気ないつもりの一言や態度でも、子どもの心が傷つき脳までも傷つけられてしまうことを知っていますか?
そして、その傷痕はおとなになってからの生きづらさの要因となって苦しめられ続けてしまうのです……。
心理的虐待サバイバー7名の体験談、脳科学的に見た心理的虐待の影響、心理的虐待にならないようにするにはどうすればいいのか? 悩む親に向けての気をつけるポイントなどを、『発達障害グレーゾーン』の著者、姫野桂が徹底取材。
子育てに悩む親と、心理的虐待で人知れず子どもたちが一人でも減ることを願って書き上げた渾身のレポート。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まゆまゆ
10
児童虐待で最も多いのは、暴言や悪口などによる心理的虐待であることを紹介していく内容。心の傷はやがて脳の傷となり、大人になっても残り続ける。まず全否定と条件付き否定をやめること。2024/12/23
yunyon
6
虐待からのサバイバーが、うつ病・依存症・希死念慮と生きづらさを抱えて生きていくこと。肉体的な虐待ではないのに、脳に損傷も与えてしまうなんて。目に見えて脳の中に何かが起こってしまうことに改めて罪の深さを思いました。でも脳には可塑性があるし、過去の虐待を教訓にして、自分はちゃんと子育てもして、社会生活を普通に行うサバイバーもいて、治療的な面でも、福祉的な面でも、虐待から自分を救う方法を自助、公助両面で支えていく社会であってほしい。2024/12/06
コピスス
6
身体的虐待やネグレクト、性的虐待などではなく、心理的虐待についての本。心理的虐待を受けると脳にどんなダメージがあるか、子どものときに心理的虐待を受けて育った人は大人になってどんな影響があるかなどわかりやすく書かれている。心理的虐待をしないためにはどうしたらよいかも書かれているのがよい。2024/11/13
TOMTOM
4
「心理的虐待」を理解する初心者向けの本。7名の当事者のインタビューが本書の特徴かと思います。それ以外はあまり目新しさは感じませんでした。2024/09/11
さなお
3
体験談が生々しくてちょっとつらくなる 私も子どもの頃に言われた多分相手からしたら些細なことをいつまでも忘れられないでいるし、被虐待児ともなると相当なんだろうなと 思いました2025/03/09
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