内容説明
FIREの先は薔薇色なのか? 幻影に覆われた現代を巧みに描いた傑作小説
外資系食料品メーカーの事務職として働く元地下アイドルの華美は、
生活費を切り詰め株に投資することで、
給与収入と同じ配当を生む分身(システム)の構築を目論んでいる。
恋人の直幸は「使わないお金は死んでいる」と華美を笑うが、
とある人物率いるオンラインコミュニティ活動にのめり込んでゆく。
そのアップデートされた物々交換の世界は、
マネーゲームに明け暮れる現代の金融システムを乗り越えゆくのだ、と。
やがて会員たちと集団生活を始めた直幸を取り戻すべく、
華美は《分身》の力を使おうとするのだが……。
高度に発達した資本主義、その欠陥を衝くように生まれる新たな幻影。
自らの価値観と生き方を問われる、いま読まれるべき傑作小説!
※この電子書籍は2021年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
270
FIREを“真面目”に茶化しているのやろか。特に無料の投資セミナーに行くエピソードでしょう。ここは本書のハイライトの一つなので詳述はさけますか。まぁ揶揄るよね。その他にも要所要所で同様に。主人公の華美さんは、ある種ストイックに資産運用を行っていてね。悪行では無いけれども、色んなものを切り捨てる、又は切り捨てられる事に。逆に恋人の直幸くんは、そんな華美さんのことを腐すけど、シンライが通貨代わりのムラに傾向しちゃってね。もう極端過ぎる。そして答えは無い。マネープランはそれぞれで考えないとダメなのね。2025/02/27
Nobu A
31
羽田圭介著書初読。21年刊行。リサイクル本。図書館で拾ってきて暫くそのまま。処分本は所詮読まれないから処分本。期待値は粗ゼロ。漸く頁を繰ると、想像していたよりは面白く、それなりに楽しめた。ただ、途中から安易に結末が読めてくる。そもそも年収250万同士のカップル、直幸も華美も非現実的。高級車GT-R、40万の一眼レフやMacBookを衝動買い。片方は生活を切り詰め、30歳前半で1800万貯蓄。また「まるで90年代のある新興宗教団体じゃん(p.162)」とあるが、そのものじゃん。残念ながら雑な物語構成。2026/09/22
takehiro
23
お金の価値観について考えるきっかけになりそうな本だった。ただ、華美はいつも投資のことばかり考えていて、これはこれで疲れそうだなと思った。2026/03/26
manao
18
『Phantom』読了。FIREを目指して節約と投資にのめり込む主人公と、「使わないお金は死んでいる」と語る恋人の対比が印象的だった。お金を増やすことと豊かに生きることは別なのだと考えさせられる一冊。節約しすぎて信頼や経験まで失わないように、自分に合ったお金の使い方を大切にしたいと思った。2026/03/14
ロア
14
意外な展開。こういう「界隈」って時々見かけますよね(*´ω`*)思いのほか、株の話が興味深く面白かったです!投資家ってこんなことやってるのか~。なかなかキツイですね。2024/11/27




